壮大な交響曲、歴史や文学を描く交響詩、そして独奏楽器の魅力を存分に引き出す協奏曲。スペインの吹奏楽界を代表する作曲家のひとりが、フェレール・フェラン(Ferrer Ferran)です。
《ピノキオ》《マゼラン》《ジャンヌ・ダルク》など、情景が目に浮かぶような物語性のある作品で知られる一方、6曲の交響曲をはじめとする本格的な大作も手がけています。美しい旋律と色彩豊かな管楽器の響き、ドラマティックな展開が大きな魅力です。
この記事では、フェレール・フェランの代表的な吹奏楽曲40作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。交響曲から物語音楽、パソドブレ、オーボエやサクソフォーンの協奏曲まで、ぜひ気になる作品を探してみてください♪
交響曲第2番「キリストの受難」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約39分
《キリストの受難》は、2001年に作曲された吹奏楽のための交響曲第2番。原題は《La Passió de Crist》で、イエス・キリストの受難を題材とする約39分の大作です。
宗教的な物語を、吹奏楽の壮大な響きによって描き出します。長大な作品だからこそ、場面によって変化する音楽の表情や、金管・木管・打楽器が生み出す音色の対比をじっくり楽しみたいところ。フェランの交響曲を知るうえで重要な1曲です。
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※以下の動画は第1楽章のみです。
交響組曲「ピノキオ」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約27分
《ピノキオ》は、2007年に作曲された全4楽章の交響組曲。木の人形ピノキオを主人公とする物語を題材にしており、2008年のバレンシア国際吹奏楽コンクールに関連して委嘱された作品です。
子どもたちにも親しまれている物語が、豊かな管楽器の音色によって大きな音楽へと広がります。約27分の組曲を通して、登場人物や物語の変化を思い浮かべながら聴くと、フェランの描写力をいっそう楽しめるでしょう。
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交響曲第1番「砂漠の嵐」
作曲:フェレール・フェラン
《砂漠の嵐》は、2000年に作曲されたフェランの交響曲第1番。原題は《Tormenta del Desierto》で、吹奏楽の大規模な編成と表現力を生かした作品です。
砂漠という広大な風景と、嵐という激しい自然現象を連想させる題名が印象的。のちに《キリストの受難》《グレート・スピリット》などの交響曲を次々と発表するフェランの、交響曲作家としての出発点にあたります。
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交響曲第3番「グレート・スピリット」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約34分
《グレート・スピリット》は、2005年に作曲された交響曲第3番。約34分の大作で、二つの大きな楽章から構成されています。
「偉大なる精神」を意味する題名を持ち、長い時間をかけて交響的な音楽が展開していきます。短い序曲とは異なり、楽章の対比や作品全体の構成にも注目して聴いてみたい1曲。大編成の吹奏楽が持つ多彩な表現力を味わえます。
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交響曲第4番「巨人」
作曲:フェレール・フェラン
《巨人》は、2011年に作曲された交響曲第4番。原題は《El Coloso》で、4つの楽章によって構成される本格的な吹奏楽の交響曲です。
巨大な存在を思わせる題名と、交響曲らしい大きな構成が魅力。各楽章で音楽がどのように変化するかを追いかけながら聴くことで、フェランの管楽器の扱い方や旋律のつくり方をじっくり味わえます。
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交響曲第5番「創造」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約24分
《創造》は、2025年に作曲された交響曲第5番。原題は《The Creation》で、聖書に描かれた天地創造を題材とする作品です。
約24分の作品で、創造という壮大なテーマを吹奏楽で表現します。なお、フェランには《アテナ(Atenea)》という作品もありますが、こちらは「吹奏楽のための協奏曲第5番」。交響曲第5番《創造》とは別作品です。
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交響曲第6番「ドリームランド・シンフォニー」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約30分
《ドリームランド・シンフォニー》は、2025年に作曲された交響曲第6番。2026年に初演された、フェランの比較的新しい大規模な作品です。
公式作品目録での演奏時間は約30分。夢の世界を連想させる題名を持ち、これまで数多くの交響曲や物語作品を書いてきた作曲者の、近年の創作活動を知るうえでも興味深い1曲です。
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シンフォニエッタ第1番「山のこだま」
作曲:フェレール・フェラン
《山のこだま》は、原題《Êcho de la Montagne》として知られるシンフォニエッタ。山の自然や響きをイメージさせる、フェランの交響的なレパートリーのひとつです。
「こだま」という題名を手がかりに、管楽器の異なる音色が響き合う様子を楽しみたい作品。壮大な交響曲とは違う、シンフォニエッタという形式での音楽の展開にも注目してみてください。
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3つの交響的挿話「英知あふれる郷士」
作曲:フェレール・フェラン
《英知あふれる郷士》は、スペイン文学の名作『ドン・キホーテ』を題材にした作品。原題は《El Ingenioso Hidalgo》で、3つの交響的な挿話によって物語の世界を描きます。
騎士を夢見る主人公ドン・キホーテの冒険は、ユーモアと理想に満ちた物語です。フェランは同じ小説を題材に複数の作品を書いているので、《ドン・キホーテ》や《ラ・マンチャのある村に》との違いも楽しんでみたいところ。
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交響詩「マゼラン」
作曲:フェレール・フェラン
《マゼラン》は、2002年に作曲された交響詩。世界周航の航海を率いた探検家フェルディナンド・マゼランを題材とする、フェランの物語性豊かな代表作のひとつです。
大海原を進む船や未知の世界への冒険など、壮大な歴史を想像しながら聴きたい作品。吹奏楽の色彩豊かな響きが、歴史上の出来事を音楽として味わう楽しさにつながります。
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ジャンヌ・ダルク
作曲:フェレール・フェラン
《ジャンヌ・ダルク》は、2005年に作曲された、フランスの歴史上の人物を題材とする作品。百年戦争の時代に活躍したジャンヌ・ダルクの生涯を、吹奏楽の豊かな音色で描きます。
ジャンヌ・ダルクは、若くして戦いに身を投じ、のちに聖人となった人物です。こうした歴史的な背景を知ってから聴くと、音楽の持つ劇的な雰囲気がいっそう印象的に感じられるでしょう。《マゼラン》とともに、フェランの歴史を題材とする作品を知るうえで重要な1曲です。
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交響組曲「ミティカヴェントゥーラ」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約26分
《ミティカヴェントゥーラ》は、2002年に作曲された交響組曲。原題は《Miticaventura》で、約26分という大きな規模を持つ作品です。
神話や冒険を連想させる題名が印象的で、フェランの交響的な作品群のなかでも存在感のある1曲。楽章や場面ごとに音楽がどのように変化するのかを追いながら聴けば、長い組曲ならではの楽しさを感じられるでしょう。
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セレモニアル
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約20分
《セレモニアル》は、2001年に作曲された交響組曲。公式作品目録では演奏時間が約20分、難度がグレード5とされている本格的な作品です。
「儀式的な」という意味を持つ題名からも、格式のある大きな音楽を連想させます。約20分の作品をどのように展開していくのか、管楽器と打楽器が織りなす響きをじっくり味わってみたい1曲です。
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シンフォニエッタ「火の謎」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約22分
《火の謎》は、2007年に作曲されたシンフォニエッタ。原題は《El Misteri del Foc》で、火という自然の力を連想させる題名がつけられています。
公式目録ではグレード5、演奏時間約22分の作品として紹介されています。小規模な序曲とは異なり、まとまった演奏時間を使って音楽を構成する、フェランの交響的な表現に触れたい1曲です。
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シンフォニエッタ「キンボの咆哮」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約24分
《キンボの咆哮》は、2004年に作曲されたシンフォニエッタ。原題は《El Rugir del Kimbo》で、演奏時間約24分の大作です。
「咆哮」という力強い言葉を含む題名が印象的。公式作品目録ではグレード5に分類されています。フェランのシンフォニエッタを聴き比べるなら、《山のこだま》《火の謎》とともに取り上げたい作品です。
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七つの大罪
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約25分
《七つの大罪》は、2004年に作曲された交響組曲。原題は《Els Pecats Capitals》で、キリスト教の伝統における「七つの大罪」を題材にしています。
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒など、人間のさまざまな感情や欲望に結びつく題材が特徴です。約25分の作品を通して、こうした抽象的なテーマがどのように音楽で表現されているのかを考えながら聴くのも面白そうですね。
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シンフォニエッタ第4番「快楽の園」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約27分
《快楽の園》は、2019年に作曲されたシンフォニエッタ第4番。原題は《El Jardín de las Delicias》で、画家ヒエロニムス・ボスの同名の作品を題材としています。
ボスの絵画は、幻想的な人物や生き物が数多く描かれた、独特の世界観を持つ作品です。その絵を出発点とした約27分の音楽として、どのような情景が表現されているのかを想像しながら楽しみたい1曲です。
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交響的挿話「ヘラクレスの塔」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約13分
《ヘラクレスの塔》は、2007年に作曲された交響的挿話。スペイン北西部の都市ア・コルーニャにある、古代ローマ時代に起源を持つ灯台を題材としています。
ヘラクレスの塔は、長い歴史を持つ石造りの灯台として知られる建造物。歴史ある建築物を音楽で描くという、フェランの題材選びの面白さが伝わる1曲です。約13分の作品なので、演奏会の中心となる曲にも検討できます。
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交響詩「十字軍の影」
作曲:フェレール・フェラン
《十字軍の影》は、1999年に作曲された交響詩。原題は《La Sombra del Cruzado》で、中世の十字軍を連想させる歴史的な題材を持つ作品です。
遠い時代の出来事を、吹奏楽という現代の編成で表現するのが興味深いところ。フェランの歴史を題材とする作品を探しているなら、《マゼラン》《ジャンヌ・ダルク》とあわせて知っておきたい1曲です。
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スペイン風組曲「ラ・マンチャのある村に」
作曲:フェレール・フェラン
《ラ・マンチャのある村に》は、スペインの作家セルバンテスによる小説『ドン・キホーテ』の世界に着想した作品。原題は《En un Lugar de la Mancha》です。
「ラ・マンチャのある村に」という言葉は、小説の有名な冒頭にもつながります。スペインの文学と吹奏楽が結びついた作品として、《英知あふれる郷士》《ドン・キホーテ》と聴き比べてみると、それぞれ異なる音楽の魅力を発見できそうです。
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吹奏楽のための協奏曲
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約19分
《吹奏楽のための協奏曲》は、2008年に作曲された管楽器と打楽器のための作品。原題は《Concert per a Orquestra de Vents i Percussió》で、約19分の本格的な演奏会用作品です。
特定の独奏楽器を主役にする協奏曲とは異なり、管楽器と打楽器による合奏そのものを中心に据えています。各楽器群の個性がどのように生かされているのかに注目すると、吹奏楽という編成の魅力を再発見できるでしょう。
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交響幻想曲「ドン・キホーテ」
作曲:フェレール・フェラン
《ドン・キホーテ》は、スペイン文学の名作『ドン・キホーテ』を題材とした交響幻想曲。原題は《El Quijote》で、物語を語るナレーションを加えて演奏することもできる作品です。
主人公が理想を追い求めながら冒険を繰り広げる、小説の世界を音楽で味わえます。ナレーションなしでの演奏も可能なので、コンサートの企画や構成に応じた演奏方法を考えられるのも魅力です。
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星の王子さまの冒険
作曲:フェレール・フェラン
《星の王子さまの冒険》は、サン=テグジュペリの小説『星の王子さま』を題材にした作品。原題は《Las Aventuras del Principito》で、世界中で愛されている物語を吹奏楽で描きます。
物語には、王子さまがさまざまな星を訪ね、人々やキツネとの出会いを通して大切なことを知っていく場面が登場します。原作の世界を思い浮かべながら、フェランが音楽で描く情景を楽しんでみてください。
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ピーター・パン
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約27分
《ピーター・パン》は、2016年に作曲された交響組曲。年を取らない少年ピーター・パンと、ネバーランドで繰り広げられる冒険の物語を題材にしています。
ピーター・パンやティンカー・ベルなど、個性豊かな登場人物たちが活躍する物語は、音楽の題材としても魅力的。約27分の組曲を通して、ファンタジーの世界を吹奏楽で楽しめる作品です。
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長靴をはいた猫
作曲:フェレール・フェラン
《長靴をはいた猫》は、2016年に作曲された、ヨーロッパの昔話を題材とする作品。原題は《Il Gatto con gli Stivali》で、知恵を働かせる猫が主人公の物語を描きます。
長靴をはいた猫が主人のために次々と作戦を考える、ユーモラスな物語。こうした題材は、フェランの親しみやすい音楽の世界を知る入口にもなります。《ピノキオ》や《ピーター・パン》と一緒に、童話を題材にした作品として聴き比べたい1曲です。
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レッド・ドラゴン
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約9分
《レッド・ドラゴン》は、2008年に作曲された交響的小品。原題は《Red Dragon》で、約9分というまとまりのよい演奏時間を持つ作品です。
「赤い竜」を意味する題名が印象的で、フェランのファンタジー色のある作品に興味がある人にも注目してほしい1曲。長大な交響曲とは異なる、比較的コンパクトな交響的作品を探すときの候補になります。
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アブ・シンベル
作曲:フェレール・フェラン
《アブ・シンベル》は、エジプトにある古代の神殿を題材とした吹奏楽作品。原題は《Abu Simbel》で、歴史や建築物から着想を得たフェランの作品のひとつです。
アブ・シンベル神殿は、古代エジプトの王ラムセス2世に関わる巨大な岩窟神殿として知られています。実在する壮大な建造物を題材としていることを知れば、音楽の世界もより豊かに想像できそうです。
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交響詩「光と影」
作曲:フェレール・フェラン
《光と影》は、原題《Luces y Sombras》として知られる交響詩。明るさと暗さという対照的なイメージを持つ題名が特徴です。
光と影は、音楽でも音色や強弱、和声の変化によってさまざまに表現できる題材。フェランの交響詩を聴き比べるときには、歴史上の人物を描く作品と、こうした抽象的な題名を持つ作品との違いにも注目してみてください。
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「おもちゃの国」組曲
作曲:フェレール・フェラン
《「おもちゃの国」組曲》は、2004年に作曲された吹奏楽作品。原題は《Toyland Suite》で、おもちゃの世界を題材にした組曲です。
子どもの想像力をかき立てるおもちゃの世界は、音楽とも相性のよい題材。《長靴をはいた猫》や《星の王子さまの冒険》などとあわせて、フェランの遊び心や物語性に触れたい作品です。
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ジュートヴィント序曲
作曲:フェレール・フェラン
《ジュートヴィント序曲》は、原題《Südwind Overture》として知られる吹奏楽のための序曲。ドイツ語の「Südwind」は「南風」を意味します。
フェランには長大な交響曲や組曲が多くありますが、こうした序曲もレパートリーの幅を知るうえで欠かせません。大作とは異なる、コンサートの1曲として取り上げやすい形式にも注目してみてください。
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コンサラート・デ・マル
作曲:フェレール・フェラン
《コンサラート・デ・マル》は、2006年に作曲されたコンサート・パソドブレ。原題は《Consolat de Mar》で、スペインの吹奏楽文化と深く結びついた舞曲の形式による作品です。
パソドブレは、スペインで発展した行進曲風の音楽として知られています。交響曲や物語音楽とは違った、フェランの故郷の音楽文化に触れたいときにも注目したい1曲です。
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おとぎ話
作曲:フェレール・フェラン
《おとぎ話》は、2009年に作曲された吹奏楽作品。原題は《A Fairy Tale》で、フェランの作品のなかでも比較的やさしいグレードに分類されています。
大規模な交響曲や難しい協奏曲だけでなく、経験の浅いバンドに向けた作品も残しているのがフェランの魅力。おとぎ話を思わせる親しみやすい題名で、学校バンドの演奏会などにも選曲候補として考えたい1曲です。
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アヴェ・フェニックス
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約21分
《アヴェ・フェニックス》は、2020年に作曲された交響的作品。原題は《Ave Fénix》で、「希望への交響的な歌」という意味の副題がつけられています。
不死鳥フェニックスは、再生や復活の象徴として知られる存在。この曲も、困難の中から未来への希望を見いだすという題材を持っています。初演時には合唱を伴った演奏も行われているため、選曲の際は編成や使用する版を確認したい作品です。
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エウテルペ
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約12分
《エウテルペ》は、2003年に作曲されたフルート独奏と吹奏楽のための小協奏曲。原題は《Euterpe》で、ギリシア神話に登場する音楽の女神の名前がつけられています。
フルートの軽やかで透明感のある音色を、吹奏楽の豊かな響きとともに楽しめる作品です。約12分という演奏時間なので、フルート奏者をゲストに迎えた演奏会などでも注目したいレパートリーですね。
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オーボエ協奏曲「魔法の森」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約17分
《魔法の森》は、2001年に作曲されたオーボエ独奏と吹奏楽のための協奏曲。原題は《El Bosque Mágico》で、幻想的な森の世界を連想させる題名がつけられています。
繊細な音色から力強い表現まで幅広い魅力を持つオーボエを、吹奏楽の伴奏で楽しめる珍しいレパートリーです。約17分という本格的な協奏曲なので、オーボエ奏者を主役にした演奏会にもおすすめ。下の動画は吹奏楽伴奏による演奏です。
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サクソフォーン協奏曲「シムーン」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約14分30秒
《シムーン》は、2000年に作曲されたアルトサクソフォーン独奏と吹奏楽のための協奏曲。原題は《Concierto del Simún》で、砂漠に吹く熱く乾いた風の名前を冠しています。
アルトサクソフォーンの表現力を主役に、吹奏楽との掛け合いを楽しめる本格的な協奏曲です。ソリストの技巧と、伴奏するバンドの多彩な音色を味わいたい作品。サクソフォーンをフィーチャーする演奏会でも注目したい1曲です。
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バスクラリネット協奏曲「Dr.バスクラーの城」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約18分
《Dr.バスクラーの城》は、2013年に作曲されたバスクラリネット独奏と吹奏楽のための協奏曲。原題は《The Castle of Dr. Bassclar》で、約18分の大作です。
バスクラリネットは、低音域の豊かな響きと、クラリネットならではの幅広い表現を併せ持つ楽器です。この作品では、普段は合奏の低音を支えることも多いバスクラリネットが主役。珍しい独奏楽器の魅力を知るのにもぴったりな1曲です。
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バンドステリックス&テュベリックス
作曲:フェレール・フェラン
《バンドステリックス&テュベリックス》は、テューバ独奏と吹奏楽のための協奏的な作品。原題は《Bandsterix & Tubelix》で、フランスの漫画『アステリックス』を思わせるユーモラスな名前がつけられています。
テューバを前面に据えた作品は、ソリストの意外な魅力を楽しめるところが面白さ。重厚な低音だけでなく、独奏楽器としてのテューバの表現に注目したいレパートリーです。
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交響詩「地獄の城」
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約16分
《地獄の城》は、2009年に作曲された交響詩。原題は《Castelo do Inferno》で、約16分の本格的な吹奏楽作品です。
「地獄の城」という印象的な題名が、聴く前から想像力をかき立てます。フェランが数多く残した歴史・伝説・幻想的な題材による作品のひとつとして、交響詩ならではの大きな音楽の流れを楽しみたい1曲です。
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Tbon and Jacques
作曲:フェレール・フェラン / 演奏時間:約14分30秒
《Tbon and Jacques》は、2016年に作曲されたトロンボーン独奏と吹奏楽のための小協奏曲。ユーモラスな題名を持つ、フェランの協奏的なレパートリーのひとつです。
トロンボーンは、柔らかな歌から力強い響き、スライドを生かした表現まで幅広い魅力を持つ楽器。この曲では、トロンボーンを主役にした約14分半の音楽を楽しめます。ソリストを迎えるコンサートにも注目したい1曲です。
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作曲家について
フェレール・フェラン(Ferrer Ferran/1966年生まれ)は、スペイン・バレンシア出身の作曲家、指揮者、音楽教育者。本名はフェルナンド・フェレール・マルティネス。スペインの吹奏楽文化を背景に、交響曲、交響詩、パソドブレ、各種協奏曲など数多くの作品を発表しています。《キリストの受難》《ピノキオ》《マゼラン》などが代表的な作品。文学や歴史を題材とした物語性、美しい旋律、色彩豊かな管楽器の響きが特徴です。
