MENU

真島俊夫の代表曲22選|吹奏楽の名曲を演奏動画つきで紹介

《三つのジャポニスム》《鳳凰が舞う》《波の見える風景》など、日本の吹奏楽界に数々の名曲を残した作曲家、真島俊夫。

日本らしい情景を描いた壮大な作品から、ジャズの要素を取り入れたおしゃれな音楽、爽やかなコンサートマーチまで、その作風は実に多彩。コンクールや演奏会でおなじみの曲もたくさんあります。

この記事では、そんな真島俊夫の代表的な吹奏楽曲22作品を、曲の特徴や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。次の演奏会の選曲や、新しいお気に入りの曲探しにぜひご覧ください♪

なお、《宝島》《オーメンズ・オブ・ラブ》なども真島俊夫の編曲によって有名になりましたが、今回は本人が作曲した吹奏楽作品を中心に紹介しています。

目次

三つのジャポニスム

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約17分

真島俊夫の代表曲といえば、まずこの作品!日本の伝統的な情景や音楽の魅力を、色彩豊かな吹奏楽のサウンドで表現した名曲です。東京佼成ウインドオーケストラの委嘱によって2001年に作曲されました。

「鶴が舞う」「雪の川」「祭り」の3楽章で構成され、優雅な旋律から華やかな祭りの音楽まで、さまざまな日本の風景を楽しめます。和の雰囲気と西洋的なハーモニーが融合した、真島作品ならではの魅力がたっぷり!コンクール向けには、約7分30秒にまとめられた作曲者自身による別バージョンもあります。

 演奏を聴く

鳳凰が舞う-印象、京都 石庭 金閣寺

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約10分

《三つのジャポニスム》と並んで、ぜひ聴いてほしい壮大な日本的作品!《鳳凰が舞う》は、2006年にフランスで開催された国際吹奏楽作曲コンクールでグランプリを受賞したことでも知られています。

京都の石庭や金閣寺などを題材に、日本的な響きと力強い吹奏楽のサウンドが融合。繊細な音色が重なる場面から迫力ある展開まで、豊かな音楽表現が求められる作品です。和の雰囲気を持つコンクール自由曲を探している人にも注目してほしい1曲です。

 演奏を聴く

富士山 ~北斎の版画に触発されて~

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約10分

《三つのジャポニスム》《鳳凰が舞う》に続く、日本的な題材を用いた作品。日本を象徴する富士山をテーマに、その雄大な姿を吹奏楽で描いた1曲です。2014年に相模原市民吹奏楽団の委嘱によって作曲されました。

副題のとおり、葛飾北斎の版画から着想を得た作品で、美しい中間部の旋律と壮大な終結部が聴きどころ。静かな情景から大きな音楽の広がりへと展開していく構成が印象的です。真島俊夫の日本的作品を聴き比べるなら、ぜひ外せない1曲です!

 演奏を聴く

吹奏楽のための交響詩「波の見える風景」

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約7分(改訂新版)

真島俊夫の初期を代表する作品のひとつ。1985年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として知られ、現在も演奏されている吹奏楽の名曲です。

静かで穏やかな海から、力強くうねる波まで、さまざまな海の表情を音楽で描いています。オーボエやフルートの旋律、細かく動く木管楽器のフレーズなどが印象的。もともとの作品をコンクール課題曲用に短縮した経緯があり、現在は後に作曲者が手直しした「改訂新版」も演奏されています。

 演奏を聴く

コーラル・ブルー~沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象~

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約4分30秒

沖縄の青い海や明るい太陽を思わせる、色彩豊かな吹奏楽曲!1991年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として作曲された作品です。

沖縄民謡「谷茶前(たんちゃめ)」の旋律を素材に、ゆったりとした音楽から軽快で生き生きとした展開へと進みます。沖縄らしい音階やリズムが印象的で、短い演奏時間の中に南国の魅力がたっぷり詰まった1曲です。

 演奏を聴く

五月の風

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約3分30秒

爽やかなコンサートマーチを探しているなら、ぜひ聴いてほしいのが《五月の風》!1997年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として親しまれた作品です。

6/8拍子の軽やかなリズムに乗って、明るく伸びやかなメロディーが広がります。吹奏楽らしい華やかさと、真島俊夫ならではの親しみやすい旋律が魅力。演奏会のオープニングにもよく似合う1曲です。

 演奏を聴く

三日月に架かるヤコブのはしご

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約6分40秒

幻想的なタイトルが印象に残る、華やかでロマンティックな吹奏楽作品。関西学院大学応援団総部吹奏楽部の創立40周年を記念して委嘱され、1993年に完成しました。

大学の校章にも使われている三日月と、旧約聖書に登場する「ヤコブのはしご」を結びつけて構想された作品です。華麗な響きと美しい旋律が特徴で、演奏時間は比較的短めながら、充実した音楽を楽しめる1曲です。

 演奏を聴く

虹は碧き山々へ

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約7分30秒

美しい日本語のタイトルにも惹かれる、真島俊夫の吹奏楽オリジナル作品。伊賀シンフォニックアカデミー吹奏楽団の委嘱で作曲され、1996年に発表されました。

豊かなハーモニーと伸びやかな旋律が魅力で、吹奏楽の幅広い音色を楽しめます。真島俊夫の壮大な作品を探している人はもちろん、《三つのジャポニスム》などの有名曲から、さらにレパートリーを広げたい人にもおすすめです。

 演奏を聴く

巴里の幻影

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約8分

日本的な作品のイメージが強い真島俊夫ですが、こんなおしゃれな作品もあるんです!《巴里の幻影》は、フランス・パリの街並みや歴史、芸術家たちへの思いを音楽で描いた作品です。

「サンジェルマン」「メディシスの泉」「サクレ・クール」というパリの3つの場所が題材。華やかさのなかに、どこか懐かしく幻想的な雰囲気が漂います。パリの風景を思い浮かべながら聴いてみたい1曲です。

 演奏を聴く

地球-美しき惑星

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約8分30秒

壮大な自然をテーマにした吹奏楽曲が好きな人におすすめ!《地球-美しき惑星》は、東京佼成ウインドオーケストラの委嘱によって2011年に完成した作品です。

水の惑星とも呼ばれる地球を題材に、美しい自然や、そこに育まれた生命と文化への思いが込められています。伸びやかな旋律と豊かな吹奏楽の響きが魅力で、演奏会のメインにもふさわしいスケール感を持つ作品です。

 演奏を聴く

ニライカナイの海から

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約9分

沖縄の美しい海と、海の彼方にあるとされる理想郷「ニライカナイ」をテーマにした作品。日本の伝統文化や風景を音楽で表現する、真島俊夫らしい1曲です。

神秘的な雰囲気を持つ旋律や、沖縄の音楽を思わせる打楽器の響きが印象的。色彩豊かな音楽が広がり、まるで南の島の風景を眺めているような気分になります。和の要素を取り入れた吹奏楽曲のなかでも、沖縄ならではの世界観を味わえる作品です。

 演奏を聴く

ミラージュ II(2008年改訂版)

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約6分20秒

真島俊夫のもうひとつの大きな魅力が、ジャズの要素を取り入れた吹奏楽作品!「ミラージュ」シリーズは、シンフォニックな響きとジャズの音楽表現を融合させた作品群です。

シリーズ第2作となる《ミラージュ II》は、1999年にフランスのギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団によって初演されました。ジャズを思わせるリズムやハーモニーが随所に登場し、モダンでロマンティックな雰囲気を楽しめます。

 演奏を聴く

ミラージュ III

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約19分

吹奏楽とジャズの魅力を一度に味わいたいなら、こちらもおすすめ!《ミラージュ III》は、2003年の「響宴」のために作曲された、3楽章からなるジャズ組曲です。

吹奏楽団に加えて、トランペット、アルトサクソフォーン、トロンボーン、ギター、ベース、ドラムの6人のジャズプレイヤーが共演する編成が特徴。ビッグバンドやジャズクラブを思わせる表現と、吹奏楽の豊かなサウンドが組み合わさった、個性的な作品です。

 演奏を聴く

ミラージュ IV

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約9分30秒

「ミラージュ」シリーズをさらに聴いてみたい人には第4作もおすすめ。海上自衛隊東京音楽隊の委嘱によって作曲され、2011年に初演された作品です。

シリーズ共通の主題をもとに、16ビートやジャズのリズムが次々と登場します。中間部では雰囲気が変わり、静かで広々とした海を思わせる旋律が歌われます。リズミカルな音楽と壮大な響きの対比を楽しめる1曲です。

 演奏を聴く

吹奏楽の為の讃歌「大いなる流れへ」

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約6分30秒

日本の自然を題材にした真島作品を、もう1曲ご紹介します。《大いなる流れへ》は、2003年に山形県で開催された国民文化祭のために作曲された作品です。

テーマとなっているのは、山形県を流れる最上川。山あいの源流から長い旅を経て日本海へ注ぐまでの、川の壮大な流れを音楽で描いています。豊かな旋律とスケールの大きな響きが魅力で、演奏会やコンクールでも取り上げたい作品です。

 演奏を聴く

大樹の歌-マリンバとバンドの為の協奏曲

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約19分

マリンバが主役になる、ちょっと珍しい吹奏楽の協奏曲!《大樹の歌》は、2008年の日本人ブラジル移住100周年を記念して、マリンバ奏者・名倉誠人のために作曲された作品です。

「航海」「郷愁」「結実の祭り」の3楽章で構成され、日本からブラジルへ渡った人々の希望や苦労、そして両国の友情が音楽で表現されています。叙情的な旋律からサンバのリズムまで登場し、マリンバの多彩な音色と演奏技巧をたっぷり楽しめる作品です。

 演奏を聴く

BIRDS-アルト・サキソフォンと吹奏楽のための協奏曲

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約20分

サクソフォーン好きなら、ぜひ知っておきたい作品!《BIRDS》は、アルトサクソフォーン独奏と吹奏楽のために書かれた、本格的な協奏曲です。

「スワロー」「シーガル」「フェニックス」という、鳥にちなんだ3つの楽章で構成されています。なかでも第2楽章の「シーガル」は単独で演奏されることもある美しい音楽。独奏楽器の豊かな表現力と、吹奏楽との掛け合いを楽しみたい1曲です。

 演奏を聴く

ミラージュ V

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約8分30秒

「ミラージュ」シリーズの最終作となる《ミラージュ V》。吹奏楽のシンフォニックな響きとジャズの要素を融合させてきたシリーズの、また違った魅力を楽しめる作品です。

フランス近代音楽を思わせるモダンなハーモニーが印象的で、リズムの面白さだけでなく、音色や和声の美しさにも注目したい1曲。シリーズのほかの作品と聴き比べてみるのも面白そうです。

 演奏を聴く

レント・ラメントーソ

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約10分

真島俊夫の作品のなかでも、静かな祈りや深い感情を味わいたい人におすすめの1曲。《レント・ラメントーソ》は、グラールウインドオーケストラの委嘱によって作曲され、2014年度の下谷奨励賞を受賞した作品です。

哀悼を思わせる静かな旋律から始まり、苦悩や困難を経て、希望と輝きに満ちた音楽へと展開していきます。そして最後には再び静かな音楽が戻ってきます。華やかさだけではない、真島俊夫の豊かな表現力を感じられる作品です。

 演奏を聴く

コンサート・マーチ「東風-こち-」

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約3分40秒

真島俊夫の華やかなコンサートマーチも忘れてはいけません!《東風》は、明るく堂々としたファンファーレから始まる、演奏会のオープニングにも似合う作品です。

伝統的なマーチの形式を踏まえながら、新鮮なメロディーやハーモニーが盛り込まれています。行進曲らしい力強さのなかにも、真島作品ならではのおしゃれな響きが感じられる1曲です。

 演奏を聴く

コンサート・マーチ「ストレート・ロード」(改訂版)

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約3分20秒

爽やかで前向きな気持ちになれるコンサートマーチ!《ストレート・ロード》は、演奏会の幕開けなどにも取り上げたい、明るい雰囲気の作品です。

軽快なマーチのリズムに加えて、中間部では美しい旋律と真島俊夫らしいハーモニーが登場します。短い時間で吹奏楽の魅力を伝えられる、親しみやすい1曲です。

 演奏を聴く

サンバ・エキスプレス

作曲:真島俊夫 / 演奏時間:約4分20秒

最後は、思わず体が動き出しそうな楽しい作品をご紹介!《サンバ・エキスプレス》は、真島俊夫が作曲した軽快なサンバの吹奏楽曲です。

明るいメロディーと弾むようなリズムが続き、にぎやかなラテン音楽の雰囲気を楽しめます。壮大な交響的作品とはひと味違う、真島俊夫のポップス・ジャズ方面の魅力が伝わる1曲。演奏会を楽しく盛り上げたいときにもおすすめです!

 演奏を聴く

作曲家について

真島俊夫(1949〜2016)は、山形県出身の作曲家・編曲家。吹奏楽のための作品を数多く残し、1985年の《波の見える風景》、1991年の《コーラル・ブルー》、1997年の《五月の風》は全日本吹奏楽コンクール課題曲にも選ばれました。

日本的な題材を用いた壮大な作品から、ジャズやラテン音楽を取り入れた楽曲まで作風は幅広く、《宝島》《オーメンズ・オブ・ラブ》などの吹奏楽編曲でも知られています。日本の吹奏楽文化に大きな足跡を残した作曲家のひとりです。

目次