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エリック・ウィテカーの代表曲9選|吹奏楽の名曲を演奏動画つきで紹介

澄みきった空気のような美しい和声、心に染み込む叙情的な旋律。そして、ときには驚くほど激しくユーモラスな音楽。そんな多彩な作品を生み出してきた作曲家が、エリック・ウィテカー(Eric Whitacre)です。

合唱音楽の分野でも世界的に知られるウィテカーですが、吹奏楽でも《ゴースト・トレイン》《10月》《エクウス》など、魅力的な作品を発表しています。自作の合唱曲を吹奏楽へ編曲した作品もあり、管楽器ならではの豊かな響きを楽しめます。

この記事では、エリック・ウィテカーの代表的な吹奏楽曲9作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。コンクールや定期演奏会の選曲はもちろん、美しい吹奏楽曲を探している人にもぜひ聴いてほしい作品ばかりです♪

目次

ゴースト・トレイン

作曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約20分

《ゴースト・トレイン》は、ウィテカーが吹奏楽の世界で注目されるきっかけとなった初期の代表作。1993年から1994年にかけて作曲された全3楽章の組曲で、幽霊列車が走り抜ける幻想的な世界を描いています。

第1楽章「ザ・ライド」では列車の猛烈な疾走、第2楽章「アット・ザ・ステーション」では静かな駅の情景、第3楽章「ザ・モーティヴ・レヴォリューション」では再び激しく動き出す音楽が展開します。作曲者は大学時代に吹奏楽のリハーサルを偶然聴いて、その響きに魅了されたのだそう。そんな出会いから生まれた作品です!

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10月(October)

作曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約6分

《10月》は、ウィテカーの美しい吹奏楽作品を代表する1曲。2000年に作曲され、アメリカ・ネブラスカ州の30校の高校吹奏楽団による共同委嘱から生まれました。秋の澄んだ空気や、少しずつ変化する光の色を思わせる叙情的な作品です。

作曲者が影響を受けたのは、ヴォーン・ウィリアムズやエルガーなど、イギリスのロマン派の作曲家たち。穏やかで牧歌的な旋律が、豊かな和声に包まれながら広がります。技術的な華やかさではなく、管楽器が歌うことの美しさを味わえる作品です。

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ラスベガスを喰い尽くすゴジラ

作曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約14分

《ラスベガスを喰い尽くすゴジラ》は、1996年に初演された、ウィテカーのユーモアが全開になった吹奏楽作品。ゴジラがラスベガスに現れて大騒動を引き起こすという、奇想天外な物語が音楽になっています。

この作品では、マーチやマンボ、ラウンジ音楽など、さまざまな音楽様式が次々と登場。奏者が悲鳴を上げたり、エルヴィス・プレスリーの衣装を着たりと、舞台演出も想定されています。美しい合唱曲のイメージが強い人ほど、そのギャップに驚くかもしれません。演奏会を盛り上げたいときにも面白い作品です!

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エクウス(Equus)

作曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約9分

《エクウス》は、2000年に初演された、ウィテカーの技巧的な吹奏楽作品を代表する1曲。題名の「Equus」はラテン語で「馬」を意味し、猛烈な勢いで疾走するような音楽が展開します。

作品の特徴は、一度動き出すと止まらないようなリズムの連続。作曲者はこの書法を「ダイナミック・ミニマリズム」と呼び、繰り返される音型が次々と変化する音楽を作り上げました。木管楽器の素早いパッセージや打楽器との緻密な掛け合いが聴きどころ。高い演奏技術が求められる作品です。

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スリープ(Sleep)

作曲・吹奏楽編曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約5分30秒

《スリープ》は、ウィテカーの美しい合唱作品をもとに、2003年に吹奏楽版が作られた作品です。静かな夜や眠りの世界を思わせる、繊細で幻想的な響きが魅力。激しい《エクウス》や《ゴジラ》とは、まったく違う一面を楽しめます。

もともとはロバート・フロストの詩を用いた合唱曲として書かれましたが、詩の使用許諾を得られず、のちに詩人チャールズ・アンソニー・シルヴェストリによる新しい詩が付けられました。吹奏楽版では歌詞を伴わず、管楽器の重なりによって静かな音楽世界が表現されます。豊かな和声の変化をじっくり味わいたい1曲です。

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黄金の光(Lux Aurumque)

作曲・吹奏楽編曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約6分

《黄金の光》は、ウィテカーの合唱作品《Lux Aurumque》をもとに、2005年に吹奏楽用へ編曲された作品。題名はラテン語で「光と金」を意味し、透明感のある和声が静かに重なり合う、美しい音楽が魅力です。

原曲の歌詞は、エドワード・エッシュの詩をチャールズ・アンソニー・シルヴェストリがラテン語に翻訳したもの。生まれたばかりの幼子と、柔らかな光を連想させる詩の世界が背景にあります。吹奏楽版でも、その温かく神秘的な雰囲気が大切にされています。音の重なりそのものを楽しみたい作品です。

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クラウドバースト(Cloudburst)

作曲・吹奏楽編曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約8分30秒

《クラウドバースト》は、突然の激しい豪雨を題材にした作品。1995年に合唱曲として出版され、2001年に吹奏楽版が作られました。アメリカ南西部の砂漠地帯で作曲者自身が体験した、圧倒的な雨の光景が発想のきっかけとなっています。

詩人オクタビオ・パスの詩に着想を得た音楽で、静かな旋律から次第に激しい雨を思わせる響きへと変化します。打楽器や特殊な音響効果も重要な役割を担い、まるで自然現象をその場で体験するような音楽が広がります。音色や空間の使い方にも注目したい作品です。

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ノイジー・ホイールズ・オブ・ジョイ

作曲・吹奏楽編曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約3分30秒

《ノイジー・ホイールズ・オブ・ジョイ》は、1999年に作曲された華やかな吹奏楽作品。もともとは映画音楽の作曲ワークショップで、映画『101』の映像に合わせて書かれた管弦楽曲を、作曲者自身が吹奏楽用に編曲したものです。

プロコフィエフやジョン・ウィリアムズ、バーンスタインの《キャンディード》序曲などを思わせる、軽快で鮮やかな音楽が特徴。目まぐるしく動く木管楽器や、華やかな金管楽器の響きが短い時間に凝縮されています。演奏会のオープニングにも似合う、楽しい作品です!

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星条旗(The Star-Spangled Banner)

編曲:エリック・ウィテカー / 演奏時間:約2分30秒(作曲者公式目録による)

《星条旗》は、アメリカ合衆国の国歌を、ウィテカーが吹奏楽のために編曲した作品です。2018年に発表された編曲で、原曲のよく知られた旋律を、色彩豊かな和声によって新鮮な響きに仕上げています。

もとの旋律はジョン・スタッフォード・スミスによるもので、ウィテカー自身のオリジナル曲ではありません。吹奏楽版は、合唱版と組み合わせて演奏することも想定されています。厳かな国歌の雰囲気を大切にしながら、ウィテカーらしい響きを楽しめる編曲です。

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作曲家について

エリック・ウィテカー(Eric Whitacre、1970年生まれ)は、アメリカ出身の作曲家・指揮者。ネバダ大学ラスベガス校やジュリアード音楽院で学び、合唱、吹奏楽、管弦楽など幅広い分野で活躍しています。インターネットを通じて世界中の歌い手が参加する「バーチャル・クワイア」の取り組みでも知られています。透明感のある和声と美しい旋律、そして大胆で技巧的なリズム表現をあわせ持つ、現代を代表する作曲家のひとりです。

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