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ジョン・バーンズ・チャンスの代表曲9選|吹奏楽の名曲を演奏動画つきで紹介

韓国の民謡を使った変奏曲、神秘的な呪文と激しい踊り、そして大編成の吹奏楽が織りなす交響曲。短い生涯のなかで、吹奏楽の歴史に残る作品を生み出した作曲家が、ジョン・バーンズ・チャンス(John Barnes Chance)です。

《朝鮮民謡の主題による変奏曲》《呪文と踊り》は、現在も吹奏楽の代表的なレパートリーとして親しまれている名曲。打楽器の使い方や独創的なリズム、管楽器の豊かな音色を生かした音楽に、チャンスならではの魅力があります。

この記事では、ジョン・バーンズ・チャンスの代表的な吹奏楽曲9作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。有名なコンクール自由曲から、ピアノやトランペットの協奏的作品、合唱を伴う珍しい作品まで、ぜひお気に入りの1曲を見つけてください♪

目次

朝鮮民謡の主題による変奏曲

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス

《朝鮮民謡の主題による変奏曲》は、ジョン・バーンズ・チャンスを代表する吹奏楽の名曲。韓国の民謡《アリラン》をもとに1965年に作曲され、翌1966年にはアメリカ吹奏楽指導者協会のオストワルド賞を受賞しました。

静かなクラリネットによる主題から始まり、性格の異なる五つの変奏へと進みます。オーボエの歌う旋律、軽快なマーチ、重厚なコラールなど、同じ民謡がさまざまな姿に変わっていく面白さを味わえる作品です。

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呪文と踊り

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス / 演奏時間:約8分30秒

《呪文と踊り》は、チャンスの吹奏楽作品のなかでも特に知られる1曲。神秘的な「呪文」と、エネルギッシュな「踊り」という対照的な二つの音楽を組み合わせた作品です。

前半はフルートの長いソロを中心に、緊張感のある静かな響きが続きます。後半に入ると、マラカスやテンプルブロックなどの打楽器が躍動し、金管楽器も加わって一気に熱気を帯びていきます。

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管楽器と打楽器のための交響曲第2番

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス / 演奏時間:約17分30秒

《交響曲第2番》は、チャンスの晩年を代表する全3楽章の大作。1961年に書かれた吹奏楽のための交響曲をもとに、1972年、作曲者の死の直前に改訂・完成されました。

全曲を通して重要な役割を持つのは、わずか四つの音からなる動機。各楽章で姿を変えながら現れ、木管・金管・打楽器が緊張感に満ちた音楽を組み立てます。約17分半という規模からも、コンサートのメイン曲にふさわしい存在感があります。

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ブルーレイク序曲

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス / 演奏時間:約5分15秒(改訂版)

《ブルーレイク序曲》は、ミシガン州のブルーレイク・ファインアーツ・キャンプの委嘱で生まれ、1971年に初演された作品。演奏時間は約5分15秒と比較的短いながら、リズムの面白さが凝縮されています。

特に注目したいのは、2拍と3拍の組み合わせが生む独特の勢い。初版では4分の4拍子に書き換えられていましたが、後年の改訂版では作曲者が意図した不規則な拍子が復元されました。楽譜を探す際にも、この版の違いがポイントになります。

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エレジー

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス

《エレジー》は、亡くなった生徒を追悼するため、ウェスト・ジェネシー高校吹奏楽団の委嘱によって書かれた作品。チャンスが以前に作曲した合唱と管弦楽のための《悲しむ者は幸いなり》をもとに、吹奏楽用として再構成されました。

低音木管が奏でる五つの音の動機から、音楽は少しずつ大きな高まりへと向かいます。しかし最後は華やかな終結ではなく、冒頭の響きが断片となって静かに消えていくのが印象的。題名のとおり、深い哀悼の気持ちが伝わる1曲です。

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ミュージカルコメディーのための序曲

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス / 演奏時間:約8分45秒

《ミュージカルコメディーのための序曲》は、1962年に初演された吹奏楽作品。生前に書かれながら長く出版されず、没後の1997年に現在の題名で楽譜が刊行されました。

もとは独立した行進曲として書かれた《WGOOM March》も、この序曲の中に取り入れられています。約8分45秒の作品で、二つの作品のつながりという成立事情も知っておくと、チャンスの創作をさらに楽しめそうです。

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序奏とカプリチオ

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス

《序奏とカプリチオ》は、ピアノと24本の管楽器のために書かれた協奏的な作品。通常の大人数の吹奏楽編成とは異なり、ピアノを中心に管楽器一人ひとりの役割が見えやすい編成です。

「カプリチオ」は自由で気まぐれな性格を持つ器楽曲を指す言葉。ピアノの響きと、フルートやクラリネット、金管楽器などのさまざまな音色が組み合わさる面白さに注目したい作品です。

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トランペットと吹奏楽のための協奏曲

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス

《トランペットと吹奏楽のための協奏曲》は、名トランペット奏者ドク・セヴェリンセンらのために書かれ、1972年に初演された作品。チャンスの晩年に生まれた、独奏トランペットと吹奏楽のためのレパートリーです。

セヴェリンセンの録音には、「Declamato, Vivo」「Caloroso」「Scherzando marziale」という三つの楽章が収められています。トランペットの華やかな技巧だけでなく、歌う表現や行進曲風の性格も楽しめる構成です。

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バラードとマーチ

作曲:ジョン・バーンズ・チャンス

《バラードとマーチ》は、アメリカの伝承歌の言葉を素材とした、混声合唱と吹奏楽のための作品。1961年に初演された記録があり、器楽だけでなく声を組み合わせたチャンスの創作活動を知るうえで興味深い1曲です。

題名にある「バラード」と「マーチ」は、歌と行進曲という異なる性格の音楽を連想させます。一般的な吹奏楽曲とは異なり合唱が必要となるため、演奏会の選曲では編成をよく確認したい作品です。

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作曲家について

ジョン・バーンズ・チャンス(John Barnes Chance/1932〜1972)は、アメリカ・テキサス州出身の作曲家。陸軍軍楽隊での活動を経て、ノースカロライナ州グリーンズボロの学校で作曲家として活動し、ケンタッキー大学でも教鞭を執りました。《朝鮮民謡の主題による変奏曲》で1966年のオストワルド賞を受賞。打楽器の独創的な使用や、管楽器の多彩な響きを生かした作品で、吹奏楽の発展に大きな足跡を残しました。

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