演奏会が始まって最初に話す数十秒は、意外と大切です。
お客様にとっては、その一言が
「今日はどんな演奏会なんだろう」
と感じる最初の入口になります。
だからといって、長く話す必要はありません。
来場へのお礼と、これから始まる時間への期待が伝われば十分です。
この記事では、演奏会で使いやすい開演挨拶・オープニングMCの例文を、場面別に紹介します。
クラシックコンサート、吹奏楽、発表会、自主公演など、公演の雰囲気に合わせてアレンジして使ってください。
オープニングMCでは「始まること」が伝われば十分
開演時のMCでは、
- 来場へのお礼
- 演奏会名
- 司会者や出演者の簡単な紹介
- 公演のテーマ
- 最初の曲への案内
などを伝えることができます。
ただし、最初からすべて説明する必要はありません。
お客様はこれから演奏を聴くところです。
「来てくれてありがとう。これから始まります。」
くらいの気持ちが自然に伝われば、それだけでも十分なオープニングになります。
1. 基本の開演挨拶
例文1|シンプルに始める
皆さま、本日はご来場いただきありがとうございます。
ただいまより、○○コンサートを開演いたします。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
迷ったときに使いやすい基本形です。
2. 少しフォーマルに始めるとき
例文2|丁寧な開演挨拶
本日はご多用の中、○○公演へご来場いただき、誠にありがとうございます。
ただいまより、○○を開演いたします。
最後までどうぞごゆっくりお楽しみください。
クラシックのリサイタルなど、少し改まった公演にも使いやすい言い方です。
3. カジュアルな演奏会で始めるとき
例文3|親しみやすく
皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます!
これから○○コンサートを始めます。
どうぞ最後まで気楽に楽しんでいってください。
公演の雰囲気に合わせて、言葉遣いを少しやわらかくしても構いません。
4. 自主公演のオープニング
例文4|主催者自身が話す
本日は○○コンサートへお越しいただき、本当にありがとうございます。
今日この時間を皆さまと一緒に過ごせることを、とても楽しみにしていました。
どうぞ最後までお付き合いください。
自主公演では、自分自身の言葉を少し入れると温かい雰囲気になります。
5. 吹奏楽コンサートで始めるとき
例文5|定期演奏会向け
皆さま、本日は○○吹奏楽団 第○回定期演奏会にお越しいただき、ありがとうございます。
部員・団員一同、今日のために練習を重ねてきました。
どうぞ最後までお楽しみください。
6. 音楽発表会で始めるとき
例文6|発表会向け
本日は○○音楽教室発表会にお越しいただき、ありがとうございます。
出演者の皆さんが今日まで取り組んできた演奏を、温かく見守っていただけましたら幸いです。
それでは、発表会を始めます。
7. 初めて開催する演奏会
例文7|初開催を伝える
本日は、私たちにとって初めてとなる○○コンサートへお越しいただき、本当にありがとうございます。
こうして皆さまをお迎えできることを、とても嬉しく思っています。
最後までどうぞお楽しみください。
「初めて」という情報自体が、その公演らしい一言になります。
8. 満席・多くの来場者へのお礼
例文8|たくさんの来場への感謝
本日は本当にたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございます。
こうして多くの皆さまとこの時間を過ごせることを、出演者一同とても嬉しく思っています。
人数について細かく触れる必要はありません。
9. 雨や雪の日に始めるとき
例文9|悪天候へのお礼
本日は足元の悪い中、○○コンサートへお越しいただき、本当にありがとうございます。
どうぞ最後までゆっくりと音楽をお楽しみください。
天候への一言があるだけでも、来場への感謝が伝わりやすくなります。
10. 遠方からの来場者にも触れるとき
例文10|遠くからの来場への感謝
本日はお近くから、そして遠方からも多くの皆さまにお越しいただき、ありがとうございます。
皆さまにお会いできることを、出演者一同楽しみにしていました。
特別に遠方からの来場が多い公演などで使えます。
11. 司会者が自己紹介するとき
例文11|名前を伝える
改めまして、本日の司会を務めます○○です。
演奏とあわせて、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介は名前と役割が伝われば十分です。
12. 出演者本人がMCするとき
例文12|演奏者として挨拶する
改めまして、本日演奏いたします○○です。
今日は皆さまと一緒に音楽の時間を過ごせることを、とても楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
13. 演奏会のテーマを紹介するとき
例文13|コンセプトを一言伝える
本日の演奏会は「○○」をテーマにお届けします。
さまざまな作品を通して、○○の魅力を楽しんでいただけましたら嬉しく思います。
テーマの説明が長くなりすぎないよう、一言でまとめると自然です。
14. 公演時間を最初に案内するとき
例文14|終演予定を伝える
本日の公演は、休憩を含めて約○分を予定しております。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
必要な場合だけ案内します。
15. 休憩があることを最初に伝えるとき
例文15|公演の流れを案内する
本日の公演は2部構成となっており、途中○分間の休憩を予定しております。
それでは、最後までどうぞお楽しみください。
お客様が公演全体の見通しを持ちやすくなります。
16. 初めて来場する人を意識するとき
例文16|初来場の人にもやわらかく
初めて私たちの演奏会にお越しいただいた方も、いつも足を運んでくださる方も、本日はありがとうございます。
どうぞ気楽に音楽を楽しんでいただけたらと思います。
17. リピーターへの感謝も入れるとき
例文17|何度も来てくれる人に触れる
いつも演奏会に足を運んでくださる皆さま、そして今日初めてお越しくださった皆さま、本当にありがとうございます。
今日も楽しい時間をお届けできればと思います。
リピーターと初来場者のどちらも置いていかない言い方です。
18. 共演者紹介へつなげるとき
例文18|出演者を紹介する
それではここで、本日の出演者をご紹介します。
○○の○○さん、○○の○○さんです。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
出演者紹介を別の記事ほど詳しくしない場合は、このくらいでも十分です。
19. 最初の曲へすぐつなげるとき
例文19|短く演奏へ入る
それでは早速、最初の曲をお聴きいただきましょう。
○○作曲《○○》です。
どうぞお聴きください。
オープニングMCが長くならず、そのまま演奏へ進めます。
20. 緊張しているときでも言いやすい短い挨拶
例文20|最短のオープニング
本日はお越しいただき、ありがとうございます。
それでは、○○コンサートを始めます。
どうぞお楽しみください。
緊張しているときは、無理に長く話そうとしなくても大丈夫です。
最初から全部説明しなくていい
オープニングMCでは、
「演奏会の趣旨も説明したい」
「出演者も紹介したい」
「曲目についても話したい」
「注意事項も伝えたい」
と、最初に情報を詰め込みたくなることがあります。
でも、それらは演奏会の途中で話すこともできます。
最初のMCでは、
「今日は来てくれてありがとう」
「これから演奏会が始まります」
が伝われば、まずは十分です。
オープニングMCは演奏会の「最初の空気」をつくる
同じ言葉でも、
- 明るく元気に話す
- ゆっくり落ち着いて話す
- 少し笑顔を交えて話す
だけで、演奏会の印象は変わります。
カジュアルな公演なら親しみやすく、静かなクラシック公演なら落ち着いて話すなど、その日の演奏会に合う空気をつくることも意識してみてください。
開演直後は特にゆっくり話す
司会をする側は、ステージに出た直後がいちばん緊張していることもあります。
緊張すると、自分が思っている以上に早口になりやすくなります。
最初の一言は、
皆さま、本日は……
くらい、少し間を取るつもりで始めても大丈夫です。
演奏会の最初だからこそ、急がず、お客様に言葉が届く速さで話しましょう。
「ようこそ」の気持ちが伝われば十分
開演挨拶は、完璧な原稿を読むための時間ではありません。
お客様に、
「来てくれて嬉しい」
「これから一緒に演奏会を楽しみたい」
という気持ちが伝わること。
それが、いちばん大切なオープニングだと思います。
