青年演奏会の司会をやるんだけど、台本の筆が進まない…
どこで何を話せばいいんだろう?



話したいことはあるのに、文章にできないことってよくあるよね。
今日は、伝えたいことを台本にしていく手順を紹介するよ!
こんにちは!札幌のオーボエ奏者・太田駿祐です。
演奏会を企画・主催しながら、
当日のMCも自分で担当しています。
これは自慢ですが「トークが面白かった!」と、
演奏よりトークを褒められることもあるくらい(笑)
そんなMCの実体験をもとに
台本づくり・話し方などのコツを紹介しています。
僕、トークを褒めていただくことが多いのですが、実は毎回台本を作って本番に臨んでいます。
今回は、そんな僕が普段実践しているMC台本の作り方をご紹介します。
初めて司会を任された方も、いつも原稿作りに悩んでいる方も、自分の演奏会に置き換えながら読んでみてくださいね!
MC台本は、次の4ステップで作れます。
- MCを入れる場所を決める
- MCで伝えたいことを決める
- 箇条書きで肉付けする
- 文章にする
このステップに合わせて、原稿の完成までを具体的に紹介します。
そもそも何を話せばいいかわからない!という方は、先に以下の記事を読んでみてください。


MC台本を書く前に、演奏会のテーマを確認しよう
まず、最も重要なことの確認から。
MC台本を書く前に「演奏会のテーマ」を確認しましょう。
テーマに沿った内容の原稿を作るのが最も大切です!
例えば、珍しい楽器を主役にした演奏会のテーマは「楽器の紹介」。
卒業演奏会のテーマは「今までの感謝の気持ちを伝える」。
…など。



でも、曲目だけ最初に決まっていて、テーマが特にない場合もあるよね?



そういう時は「とにかく楽しく過ごしてもらう!」をテーマにするなど、「どんな演奏会にしたいか」を考えてみるといいよ。
この記事では「イングリッシュホルンの魅力を伝える」というテーマを例として解説していきます。
演奏会のMC台本を作る4つのステップ
それでは、原稿を作っていきましょう!
- MCを入れる場所を決める
- MCで伝えたいことを決める
- 箇条書きで肉付けする
- 文章にする
この順番で、ひとつずつ原稿を形にしていきましょう!
① MCを入れる場所を決める
まず、曲順を見ながらどのタイミングでMCを入れるかを決めます。
たとえば、5曲を演奏する場合は以下のような感じです。
| 場面 | MC |
|---|---|
| 1曲目のあと | MC① |
| 2曲目のあと | MC② |
| 3曲目のあと | MCなし |
| 4曲目のあと | MC③ |
| 5曲目のあと | MC④ |
ここで大切なのは、曲の合間を全部MCで埋めようとしないこと。
音楽を続けて聴いてほしい場面なら、あえてMCを入れずに演奏を続けるのもいいと思います。



この例だと、3曲目と4曲目を続けて演奏するので、MCは全部で4回ですね!
② MCで伝えたいことを決める
MCを入れる場所が決まったら、次は演奏会のテーマに沿ってそれぞれのMCの内容を考えます。
まだ、原稿は書きません!
今回は「イングリッシュホルンの魅力を伝える」というテーマが例なので…
- 今日の演奏会のテーマを伝える
- イングリッシュホルンについての解説
- オーボエとイングリッシュホルンの聴き比べ
- お礼のあいさつ
この4つをそれぞれのMCで伝えることにします。
こんなふうに、それぞれのMCの内容を簡単に考えてみましょう。
ここでは「伝えたいこと」をざっくりと決められたらバッチリです。



ここまで考えると「テーマに沿ったMCの地図」ができあがるよ♪
③ 箇条書きで肉付けしていく
ここまでで決めた「伝えたいこと」に、箇条書きで話題を肉付けしていきます。
まだ、原稿は書きません!(2度目。笑)
- ご来場へのお礼のあいさつ
- 今回のテーマを伝える
- 次の曲の案内をする
- 楽器の説明をする
- どんな曲で使われているかを伝える
- 次の曲の案内をする
- オーボエとの違いを説明する
- 聴き比べを実演する
- 次の曲の案内をする
- 今回の演奏会の背景を伝える
- お礼のあいさつをする
- アンコールの案内をする



だんだん、それぞれのMCで話す内容が固まってきたね。
いきなり文章で書くよりも、話したい内容を箇条書きで書いていく方が絶対に書きやすいよ!
④ 文章にする
ここまで来れば、MCで伝えたい内容はもう決まっているはず。
あとは箇条書きした内容を実際に読みやすい文章にしていくだけ。
ここでようやく、原稿にしていきます。お待たせしました(笑)
例として【MC② イングリッシュホルンの解説】をもとに、原稿にしてみます。
- 楽器の説明をする
- どんな曲で使われているかを伝える
- 次の曲の案内をする
この内容をもとに、原稿を作っていきましょう。
ありがとうございます!
〇〇作曲、××をお聴きいただきました。
さて、今回登場するイングリッシュホルンという楽器について皆さまにご紹介させてください。
この楽器は「オーボエ」という楽器の仲間である、ちょっぴり珍しい楽器です。
オーボエよりも大きな見た目で、低い音が出るのが特徴。
素朴であたたかい音色が魅力です。
そんなイングリッシュホルンですが、皆さまご存じのメロディーをオーケストラで奏でています。
それはドヴォルザーク作曲、交響曲第9番「新世界より」という曲の中の2楽章。
これだけ聞いてもピンとこない方も多いと思いますが、この曲の別名である「家路」という曲名は聞いたことある方が多いのではないでしょうか。
この「家路」のメロディー、実はイングリッシュホルンが演奏しているんです。
それでは、せっかくなのでその「家路」のメロディーをお届けしたいと思います。
どこか懐かしいメロディーをイングリッシュホルンの音色でお楽しみください。
ドヴォルザーク作曲、交響曲第9番より第2楽章「家路」。
いかがでしょうか…?
このように、箇条書きのメモから実際の原稿へとつなげていきます。



いきなり文章を作ろうとするより、小さな段階を踏む方がスムーズに原稿が作れますね!



あとは、僕が実際に書くときに気を付けているポイントを2つだけ紹介させてね。
MCをする際に読みやすいよう、話し言葉で書くのがオススメです。
人によって自然に口にしやすい話し言葉は違いますが、僕の例だけ紹介しておきますね。
僕は下の原稿の方が実際に読んだときに違和感なく言葉にできます。
あなたの普段の口調や話し言葉、テンションに寄り添った原稿にすると話しやすいですよ。
実際に文章にするときに大切なのが「お客様にとってわかりやすい情報だけを伝える」ということ。
たとえばイングリッシュホルンの説明でも、以下のわかりやすい説明とわかりづらい説明ができます。
- オーボエの仲間
- オーボエより大きいサイズ
- オーボエより低い音が出る
- 楽器の先端がふくらんでいる
- 素朴な音が魅力
これらは、お客様が「オーボエ」という楽器さえ知っていれば他に予備知識なく伝わる情報です。
- F管である
- リードがオーボエとは違う
- ボーカルというパーツがある
- lowHモデルとlowB♭モデルがある
これらの説明は、「F管」「リード」「ボーカル」「楽器のモデル」という、さらに説明が必要な情報です。



「イングリッシュホルンはF管の楽器で~」「オーボエと違ってボーカルがあって~」と言われても、お客様にとってはなんのこっちゃ?だよね。



たしかに…「そもそもF管って何?」「いや、ボーカルって何?」ってなりますもんね。



伝えたいことはたくさんあるけど、わかりやすい情報だけを取捨選択するのはとっても大事なポイントだよ!
台本ができたら、声に出して読んでみる
原稿が完成したら、必ず声に出して読んでみましょう。
頭の中では自然だった文章も、実際に喋ってみると、
「ここ、長すぎるな……」
「この言い回し、口が回らない。笑」
「一文に情報を詰め込みすぎたかも」
といったことが見えてきます。
そうした部分を直して、実際に喋りやすい原稿に整えましょう。
声に出して直すところまでが、僕の台本作りです。
まとめ|4ステップで自分の言葉で話せる台本を作ろう
今回は、僕が普段実践しているMC台本の作り方をご紹介しました。
改めて、流れをおさらいしておきましょう。
- MCを入れる場所を決める
- MCで伝えたいことを決める
- 箇条書きで肉付けする
- 文章にする



なんだか、できそうな気がしてきました!



その意気だよ!
この流れを参考に、自分が伝えたいことを、自分の言葉で、お客様に届ける。そんな原稿を作ってみてね。
話すネタ、台本づくり、練習、話し方、例文まで。
悩みや目的に合わせて、必要な記事を探せます。








太田 駿祐
オーボエ奏者・コンサートデザイナー
札幌を拠点に、オーボエ奏者として活動しながら自主公演を企画。
演奏だけでなく、企画・MC・デザインまで自ら手がけています。








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