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演奏会のMCで曲紹介・楽器紹介をするときのコツ|何を話すか迷ったときの考え方

MC・司会ナビ

こんにちは!札幌のオーボエ奏者・太田駿祐です。

演奏会を企画・主催しながら、
当日のMCも自分で担当しています。

これは自慢ですが「トークが面白かった!」と、
演奏よりトークを褒められることもあるくらい(笑)

そんなMCの実体験をもとに
台本づくり・話し方などのコツを紹介しています。

演奏会のMCでよく登場するのが、「曲紹介」と「楽器紹介」。

でも、いざ自分で話そうとすると、

「作曲者についてどこまで説明すればいいんだろう?」

「曲が作られた背景も話したほうがいい?」

「楽器の歴史や仕組みも全部説明するべき?」

と、意外と迷ってしまいませんか?

青年

次の演奏会で曲紹介をすることになりました!
作曲者の生年月日と出身地と代表作品と……あとアレとコレと…話したいことがたくさんです!

先生

ちょ!ちょい待ち!それ全部話すつもりなの?

青年

え、だって曲紹介ですよ?
お客さんに全部知ってほしいのは当然です!

先生

その気持ちは大切だけど「曲について詳しく説明すること」と「お客様にとって楽しい曲紹介になること」は、必ずしも同じじゃないんだよ。

僕が曲紹介や楽器紹介をするときに、一番大切にしていることがあります。

それは、演奏会のコンセプトに沿った内容を話すこと。

この記事では、僕が実際にMCを考えるときに意識している、曲紹介・楽器紹介で「何を話すか」を決めるための考え方を紹介します。

この記事で得られること

演奏会のコンセプトに合った
曲紹介・楽器紹介ができるようになる

目次

曲紹介は「演奏会のコンセプト」から考える

青年

じゃあ、曲紹介はどうすればいいんですか?

先生

まずは、その演奏会で何をお客様に届けたいのか。
「コンセプト」を考えることが大事だよ。

曲紹介で大切なのは「演奏会のコンセプトに合った曲紹介をすること」です。

ここでは「愛のアリア」という曲を題材に、具体例を交えて説明してみます。

「愛のアリア」の曲紹介

「愛のアリア」を、コンセプトが異なる以下の2つの演奏会で紹介する場合のMCを考えてみます。

例1:「クラシックでめぐるヨーロッパの旅♪」という演奏会なら

この場合「愛のアリア」がどんな国、土地に関係している曲なのかをもとに紹介するのがいいでしょう。

【例】

「愛のアリア」は、情熱の国スペインでうまれた歌曲です。

美しい街並みを歩きながら高らかに愛を歌う様子を描いています。

その街並みの写真をプログラムに掲載していますのでぜひご覧ください♪

先生

こんな感じだと「ヨーロッパの旅」感が出るよね。

例2:「クラシック音楽の“愛の歌”」という演奏会なら

この場合「愛のアリア」がどんな愛を歌ったのかをもとに紹介するといいでしょう。

【例】

「愛のアリア」は一目ぼれした男性を思って歌った曲です。

○○は、たまたま入ったパン屋で出会った、彫刻のように美しい男性に恋をしてしまいました。

そんな、瞬間的に燃え上がる思いを高音域のソプラノで表現しているそうです。

青年

これだと「愛の歌」の演奏会にぴったりな内容ですね!

※「愛のアリア」は説明のための架空の楽曲です。

これが「演奏会のコンセプトに合った曲紹介をする」ということ。

同じ曲でも演奏会のコンセプトによって紹介する内容を変える。

こうすることで、演奏会全体のコンセプトとMCに一体感が生まれます。

楽器紹介も「コンセプト」が大事

青年

楽器紹介も、コンセプトに沿って考えているんですか?

先生

お、察しがいいね(笑)
楽器紹介も曲紹介と同じで、コンセプトによって話す内容は変えているよ♪

たとえば「楽器の音が出る仕組み」を知ってもらう演奏会なら、フルート・シングルリード楽器・ダブルリード楽器・金管楽器などのそれぞれの発音の仕組みを紹介する。

例

フルートやピッコロは「ビン笛」のように楽器に空いた穴に息を入れて音を鳴らす楽器です。

試しに、ビールのビンを鳴らしてみてもらいましょう(笑)

一方で「楽器の音色の違い」を楽しむ演奏会なら、「フルートとピッコロ」「ユーフォニアムとチューバ」「オーボエとイングリッシュホルン」などを実際に聴き比べてもらうほうが、コンセプトに合っています。

例

オーボエとイングリッシュホルンは、音の高さだけでなく音色もまったく異なる楽器です。

試しに「大きな古時計」のメロディーで聴き比べてみましょう。

青年

なるほど!同じ楽器でも演奏会のコンセプトによって話す内容を変えるんですね。

先生

そうそう!曲紹介と同じ考え方だよ♪

「全部説明する」必要はない

青年

コンセプトに沿って考えるということはわかりました。
でも、知ってることを全部伝えたほうがお客様にとってもオトクじゃないですか?

先生

もちろん知識は大切だけど、それを全部お客様に話す必要はないと思うよ。

曲や楽器について調べると、たくさんの情報が出てきます。

でも、知っている情報を、その演奏会ですべて話す必要はありません。

わかりやすい曲紹介・楽器紹介にするためには、情報を取捨選択する必要があります。

「この演奏会のコンセプトに沿っているか?」を判断基準にして、必要な情報を取捨選択してみましょう。

先生

たとえばマクドナルドで「このハンバーガーは○○産の牛肉と、■■で採れたトマトで作ったケチャップを使ってます」って言われても「そこは別に知りたいわけじゃないです…」となるお客さんが多いと思うんだよね。

青年

唐突にハンバーガーの話(笑)
でも確かにマクドナルドはそういうコンセプトのお店じゃないですよね。

先生

そういうこと。でも、素材やオーガニック野菜にこだわったお店なら、同じ説明がその店の魅力になるよね。

青年

たしかに…!
演奏会だって、それぞれコンセプトやターゲットは違いますもんね。
それに合わせて情報を選ぶ…かぁ。

まとめ

青年

曲も楽器も、詳しく伝えるのがベストだと思っていたけど、コンセプトに基づいた内容にするのがいいんですね。

先生

そうそう。演奏会は「説明する」ことが目的ではないからね。

  • 演奏会のコンセプトに沿った情報を選ぶ
  • 全部を説明しようとしない

この2つを意識して曲紹介・楽器紹介の原稿を考えることで、その演奏会で届けたいものを、よりお客様に楽しんでいただくことができますよ。

青年

なるほど。1から10までWikipediaのように説明しちゃうところでした(笑)

先生

はは。
お客様に伝えたいことがシンプルに伝わる演奏会になるといいね♪

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この記事を書いた人

太田 駿祐
オーボエ奏者・コンサートデザイナー

札幌を拠点に、オーボエ奏者として活動しながら自主公演を企画。
演奏だけでなく、企画・MC・デザインまで自ら手がけています。

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