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フランク・ティケリの代表曲40選|吹奏楽の名曲を演奏動画つきで紹介

《ブルー・シェイズ》《ヴェスヴィアス》《エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー》など、色彩豊かで個性的な吹奏楽作品を数多く生み出してきた作曲家、フランク・ティケリ(Frank Ticheli)。

ジャズの要素を取り入れた華やかな作品から、深い祈りを感じさせる緩徐曲、さらに初心者向けの親しみやすい作品まで、その作風は実に多彩です。吹奏楽のための交響曲や、さまざまな独奏楽器を主役にした協奏曲も手がけています。

この記事では、そんなフランク・ティケリの代表的な吹奏楽曲40作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。コンクールや演奏会の選曲はもちろん、新しいお気に入りの曲探しにもぜひご覧ください♪

目次

ブルー・シェイズ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約10分

フランク・ティケリの代表作として、まず紹介したいのが《ブルー・シェイズ》。1996年に作曲された吹奏楽作品で、ブルースやジャズの魅力がたっぷり詰まった1曲です。吹奏楽ならではの迫力と、都会的でおしゃれな響きを楽しめます。

曲名にある「ブルー」は、ブルースの音楽的な要素と、さまざまな青の色合いを重ねたもの。軽快なリズムや不協和音が次々と現れ、後半にはベニー・グッドマンを思わせるクラリネットの長いソロが登場します。ジャズ風の演奏表現にも注目したい作品です!

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エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約14分30秒

《エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー》は、2008年にシドニー・オペラハウスで初演された壮大な吹奏楽作品。天使を象徴する光と、人間の苦しみや不安を表す闇の対立が描かれています。

冒頭と終結部では、ソプラノ独唱による静かな歌声が登場。一方、激しい部分では管楽器と打楽器が強烈なエネルギーを生み出します。ヘブライの歌や古い賛美歌の旋律も取り入れられ、光と闇が交互に現れる構成が印象的です。大きな物語を感じながら聴きたい作品です。

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ヴェスヴィアス

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分

《ヴェスヴィアス》は、イタリアのヴェスヴィオ火山を連想させる、激しくエネルギッシュな吹奏楽作品。1999年に作曲され、コンクールや演奏会の選曲候補としても知られています。

火山の内部でエネルギーがうごめくような不穏な響きから、激しい噴火を思わせる音楽まで、曲の表情は目まぐるしく変化します。鋭いリズムと管楽器の迫力ある響きが魅力。短い演奏時間のなかに、ドラマチックな展開が凝縮されています。

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アメリカン・エレジー

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約11分

《アメリカン・エレジー》は、1999年にアメリカのコロンバイン高校で起きた銃撃事件の犠牲者を追悼し、生き残った人々を励ますために作曲された吹奏楽作品です。

静かな祈りのような旋律から始まり、音楽は悲しみや希望など、さまざまな感情を描き出します。特に印象的なのが、舞台から離れた位置で奏でられることもあるトランペットの独奏。悲劇の記憶に向き合いながら、人々の心に寄り添うような作品です。

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交響曲第2番

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約21分

《交響曲第2番》は、2003年に作曲された吹奏楽のための本格的な交響曲。フロリダ州立大学の指揮者ジェイムズ・クロフトの退職を記念して委嘱された作品で、全3楽章から構成されています。

第1楽章「流れ星」、第2楽章「新月の下の夢」、第3楽章「解き放たれたアポロ」という、宇宙や神話を連想させる題名が付けられています。静かな音楽と激しい音楽の対比が魅力で、特に第3楽章は単独でも演奏されることがあります。ティケリの大規模作品に触れたい人におすすめです。

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サンクチュアリー

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約12分

《サンクチュアリー》は、2006年に作曲された吹奏楽作品。題名には「聖域」や「安らぎの場所」という意味があり、指揮者H・ロバート・レイノルズへの敬意が込められています。

静かで深い響きが特徴で、温かい旋律が少しずつ姿を変えながら広がっていきます。華やかな技巧を前面に出すのではなく、豊かな和声と旋律の重なりをじっくり味わえる作品。ティケリの叙情的な一面を知るうえでも重要な1曲です。

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ケイジャン・フォーク・ソングス

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約7分

《ケイジャン・フォーク・ソングス》は、アメリカ南部ルイジアナ州に伝わるケイジャンの民謡を題材にした吹奏楽作品。1997年に初演された全2楽章の組曲で、民謡の旋律がより豊かに展開されます。

ケイジャンとは、フランス系移民の文化を受け継ぐ人々のこと。
第1楽章では哀愁を帯びた旋律が歌われ、第2楽章では軽快で躍動感のある音楽が展開します。民謡の素朴な魅力と、色彩豊かな吹奏楽の響きを楽しめる作品です。

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ケイジャン・フォーク・ソングスⅡ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約10分30秒

《ケイジャン・フォーク・ソングスⅡ》は、前作と同じくルイジアナのケイジャン文化を題材にした吹奏楽作品。2001年に作曲された全2楽章の組曲で、民謡の旋律がより豊かに展開されます。

第1楽章は静かで哀愁を帯びたバラード、第2楽章は明るく力強い舞曲。イングリッシュホルンなどの特徴的な音色にも注目したいところです。前作と聴き比べると、同じ文化を題材にしながらも異なる音楽的な魅力を楽しめます。

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シェナンドー

編曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約6分30秒

《シェナンドー》は、アメリカに古くから伝わる民謡を、ティケリが吹奏楽用に編曲した作品。1999年に書かれ、穏やかで美しい旋律を楽しめる吹奏楽のレパートリーです。

原曲は、アメリカの大自然や故郷への思いを感じさせる歌として親しまれています。ティケリの編曲では、その旋律を大切にしながら、管楽器ならではの温かな響きを重ねています。派手な技巧よりも、丁寧に歌うことの魅力を感じられる1曲です。

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シンプル・ギフト:4つのシェイカー教徒の歌

編曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分

《シンプル・ギフト》は、アメリカの宗教共同体シェーカーに伝わる歌を題材にした、全4楽章の吹奏楽組曲。
素朴で親しみやすい旋律を、さまざまな表情で楽しめる作品です。

各楽章では異なる歌が取り上げられ、静かな祈りの音楽から明るく軽快な舞曲まで、幅広い雰囲気が登場します。特に第3楽章は《ア・シェーカー・ギフト・ソング》として単独でも出版されています。アメリカの伝統音楽と吹奏楽の魅力を感じられる1曲です。

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ポストカード

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約5分15秒

《ポストカード》は、1991年に作曲された華やかな吹奏楽作品。ティケリの初期の作品のなかでも、鮮やかな響きと技巧的な音楽が印象的な1曲です。

短い演奏時間のなかで、リズムや旋律が次々と変化します。管楽器の細かな動きや、さまざまな楽器が組み合わさる響きが聴きどころ。演奏会のオープニングなど、短い時間で鮮烈な印象を残したい場面にも似合う作品です。

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パシフィック・ファンファーレ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約5分30秒

《パシフィック・ファンファーレ》は、1994年に作曲された祝祭的なファンファーレ。金管楽器の輝かしい響きを中心に、空間の広がりを感じさせる音楽が展開します。

この作品の特徴は、楽器群を離して配置する演奏方法も想定されていること。金管楽器の音がさまざまな方向から響き合い、ホール全体を使った立体的な音楽が生まれます。演奏会の幕開けにもよく似合う、華やかな1曲です。

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ニトロ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約3分

《ニトロ》は、2006年に作曲された短くエネルギッシュなファンファーレ。
約3分という演奏時間のなかに、強烈なリズムと勢いが詰まっています。

「ニトロ」という題名からも想像できるように、音楽は冒頭から勢いよく駆け抜けます。金管楽器の鋭い響きや打楽器の活躍が印象的で、演奏会の始まりを一気に盛り上げたいときにもぴったり。短いながらも演奏には十分な技術が求められる作品です。

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ワイルド・ナイツ!

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約6分30秒

《ワイルド・ナイツ!》は、アメリカの詩人エミリー・ディキンソンの詩から着想を得た吹奏楽作品。詩に描かれた激しい感情や情熱を、色彩豊かな音楽で表現しています。

軽快で力強いリズムや、次々と現れる鮮やかな響きが魅力。約6分半という比較的コンパクトな作品ですが、音楽の勢いは十分です。ティケリの明るくエネルギッシュな作風を楽しみたい人におすすめの1曲です!

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レスト

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約8分

《レスト》は、ティケリが自身の合唱曲《There Will Be Rest》をもとに、吹奏楽のために作り直した作品。「Rest」は休息や安らぎを意味し、穏やかで美しい響きが広がります。

もとになった合唱曲では、アメリカの詩人サラ・ティーズデイルの詩が使われています。吹奏楽版では言葉がなくても、その静かな祈りのような世界を感じられるところが魅力。深い和声と歌うような旋律に、じっくり耳を傾けたい作品です。

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アメイジング・グレイス

編曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約5分

世界中で親しまれている賛美歌《アメイジング・グレイス》を、ティケリが吹奏楽用に編曲した作品です。誰もが耳にしたことのあるような美しい旋律を、管楽器の豊かな響きで楽しめます。

原曲の素朴な魅力を大切にしながら、和声や楽器の組み合わせによって少しずつ表情が変化します。激しい技巧を必要とする作品とは異なり、旋律を丁寧に歌うことが重要。演奏会で静かなひとときを作りたいときにも似合う1曲です。

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ロッホ・ローモンド

編曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約6分30秒

《ロッホ・ローモンド》は、スコットランドの美しい湖を題材にした民謡を、ティケリが吹奏楽用に編曲した作品です。原曲は、故郷や大切な人への思いを感じさせる歌として親しまれています。

穏やかで哀愁を帯びた旋律が、管楽器の温かな響きによって歌い継がれていきます。音楽の派手さではなく、美しい旋律と和声を味わうことができる作品。民謡を題材とした吹奏楽のレパートリーを探している人にもおすすめです。

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ジョイ・リバイジテッド

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約3分30秒

《ジョイ・リバイジテッド》は、ティケリが作曲した短い作品《ジョイ》を発展させた吹奏楽曲。
「Joy」は喜びを意味し、その名のとおり明るく前向きな音楽が魅力です。

軽快なリズムと親しみやすい旋律が中心で、約3分半のなかに活気のある音楽が詰まっています。もとの《ジョイ》と聴き比べると、同じ音楽的な素材がどのように広がっているかを楽しめます。演奏会のオープニングにも似合う作品です。

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サン・ダンス

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約5分

《サン・ダンス》は、明るく躍動感のある音楽が魅力の吹奏楽作品。太陽の光を浴びながら踊るような、軽快なリズムが印象的な1曲です。

ティケリの作品のなかでは比較的親しみやすい難度で、吹奏楽らしい華やかな響きを楽しめます。管楽器の軽やかな動きや、リズムの変化が聴きどころ。長大な作品とは違う、明るく爽やかなティケリの一面に触れられます。

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アブラカダブラ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約5分

《アブラカダブラ》は、魔法の呪文を題名にしたユーモラスな吹奏楽作品。不思議な音色と軽快なリズムが組み合わさり、いたずら好きの魔法使いが登場するような世界を楽しめます。

音楽のなかには、少し不気味な響きや思いがけない変化が現れます。幻想的な雰囲気と明るい音楽が交互に登場するのも面白いところ。比較的取り組みやすい作品として、学校の吹奏楽団にも紹介したい1曲です。

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道化師の肖像

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約2分45秒

《道化師の肖像》は、初級バンドでも演奏しやすい難度で書かれた吹奏楽作品。約3分という短い演奏時間のなかに、道化師のユーモラスな動きを思わせる音楽が詰まっています。

軽快なリズムや、少しおどけた旋律が特徴で、まるでサーカスの一場面を見ているような楽しさがあります。ティケリというと難しい大作を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、こうした親しみやすい小品も数多く手がけています。

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アース・ソング

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約3分30秒

《アース・ソング》は、もともと2007年に合唱曲として作曲され、その後、吹奏楽版が制作された作品です。自然や平和への思いを感じさせる、静かで美しい音楽が魅力です。

合唱曲としての歌うような性格が、吹奏楽版にも受け継がれています。ゆったりとした旋律と温かな和声が中心で、管楽器の音色をじっくり味わえる作品。難度も比較的抑えられており、幅広い年代のバンドで取り組みやすい1曲です。

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アカディアナ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約17分

《アカディアナ》は、アメリカ・ルイジアナ州のケイジャン文化を題材にした大規模な吹奏楽作品。ティケリが幼い頃から親しんできた地域の音楽や文化への思いが込められています。

伝統的な民謡や舞曲を思わせる音楽が、現代的な吹奏楽の響きと融合します。《ケイジャン・フォーク・ソングス》と同じ文化的背景を持ちながら、より大きなスケールで音楽が展開するところが魅力。ティケリのルーツを知るうえでも興味深い作品です。

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永遠の光

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約11分30秒

《永遠の光》は、2020年に作曲された吹奏楽作品。
光や希望を感じさせる壮大な響きが魅力です。
2021年にはレヴェリ記念作曲コンテストで受賞しました。

静かな音楽から少しずつ響きが広がり、やがて力強いクライマックスへと向かいます。光が差し込むような和声の変化と、管楽器の豊かな響きが聴きどころ。ティケリの比較的新しい代表作として知っておきたい1曲です。

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エンジェルズ・ライジング

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約10分

《エンジェルズ・ライジング》は、ティケリの比較的新しい吹奏楽作品。
題名は「舞い上がる天使たち」を意味し、豊かな響きと壮大な音楽の流れが印象的です。

《エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー》と同じく天使を連想させる題名ですが、別の作品です。複雑な音の重なりや、広がりのある管楽器の響きを楽しめる1曲。ティケリの大規模作品をさらに聴いてみたい人に紹介したい作品です。

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ファンタスティック・ドリームズ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約14分

《ファンタスティック・ドリームズ》は、2024年に発表された全4楽章の吹奏楽組曲。ティケリが2023年にアメリカのマクダウェル・コロニーに滞在した際に作曲された、夢の世界を題材にした作品です。

第1楽章「ミューズたちとの踊り」、第2楽章「エリュシオンの野」、第3楽章「魔法の絨毯」、第4楽章「L.A.ノワール」という個性的な題名が並びます。楽章ごとにまったく違う情景が現れながら、共通する音楽的な素材によって全体が結びついているところが魅力です。

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※以下は作品のダイジェスト映像です。

BASH

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約7分

《BASH》は、2021年に発表された吹奏楽作品。強いリズムと勢いのある音楽が特徴で、ティケリのエネルギッシュな作風を楽しめます。

鋭い金管楽器の響きや、打楽器が生み出すリズムの変化が印象的。音楽はさまざまな表情を見せながら、強烈なエネルギーを持って進んでいきます。現代的で技巧的な吹奏楽曲を探している人に紹介したい1曲です。

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オーバー・ザ・ムーン

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分30秒

《オーバー・ザ・ムーン》は、2022年に作曲された吹奏楽作品。月への空想旅行を題材にした音楽で、幻想的な雰囲気と軽快な舞曲が組み合わされています。

月面に滑り降りるような音楽から始まり、タンゴを思わせる踊りが登場。途中では遠くに見える地球を眺めるような静かな場面も現れます。やがて明るく輝かしい音楽が戻り、再び地球へ帰っていくという、ユニークな物語を楽しめる作品です。

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ダンシング・オン・ウォーター

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約8分

《ダンシング・オン・ウォーター》は、2015年に作曲された吹奏楽作品。題名は「水の上で踊る」という意味で、軽やかで流れるような音楽が魅力です。

水面が揺れ動くような細かなリズムや、管楽器の滑らかな旋律が次々と現れます。激しい大作とは違い、動きのある音楽のなかにも軽やかさが感じられるところが特徴。自然を題材にした吹奏楽作品を探している人にもおすすめです。

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済州島の韓国民謡

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約10分30秒

《済州島の韓国民謡》は、韓国の済州島に伝わる民謡を題材にした吹奏楽作品。ティケリがアジアの伝統音楽を取り入れた、興味深いレパートリーのひとつです。

済州島の文化に根ざした旋律が、現代的な吹奏楽の響きと組み合わされます。美しく歌う部分と躍動感のある部分の対比も聴きどころ。アメリカの民謡を取り入れた《ケイジャン・フォーク・ソングス》などと聴き比べるのも面白そうです。

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サン・アントニオ・ダンス

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分30秒

《サン・アントニオ・ダンス》は、アメリカ・テキサス州の都市サン・アントニオを題材にした、全2楽章の吹奏楽作品。地域の文化や街の雰囲気を、個性的な舞曲で表現しています。

第1楽章「アラモ・ガーデンズ」と第2楽章「リバーウォークのテックス・メックス」で構成。歴史的な街並みを連想させる音楽から、メキシコ文化の影響を感じさせる賑やかな音楽まで、異なる表情を楽しめます。リズムの面白さにも注目したい作品です。

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平和

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約3分

《平和》は、初級バンド向けに作曲された短い吹奏楽作品。
穏やかで温かな音楽を楽しめます。

グレード1という比較的やさしい難度で書かれていますが、ティケリらしい美しい和声や旋律が感じられます。複雑な技巧を必要としない分、音色やフレーズを丁寧に作ることが重要。初心者のバンドでも音楽の豊かさを味わえる作品です。

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トロンボーンと吹奏楽のための小協奏曲

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約13分

《トロンボーンと吹奏楽のための小協奏曲》は、トロンボーン独奏の魅力を存分に楽しめる作品。もともとは1987年にトロンボーン、2台のピアノ、打楽器のために作曲され、その後、吹奏楽版も制作されました。

全3楽章は「対話」「間奏曲」「舞曲」で構成。トロンボーンが持つ力強い音色から、歌うような美しい旋律、軽快な技巧まで、幅広い表現を楽しめます。独奏楽器と吹奏楽の掛け合いにも注目してみてください。

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クラリネット協奏曲

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約21分

《クラリネット協奏曲》は、2011年に作曲された全3楽章の協奏曲。アメリカ音楽の歴史に大きな影響を与えた3人の作曲家、ジョージ・ガーシュウィン、アーロン・コープランド、レナード・バーンスタインへの敬意を込めた作品です。

第1楽章はガーシュウィンのジャズ的な音楽、第2楽章はコープランドの叙情的な世界、第3楽章はバーンスタインの躍動感を連想させる構成。クラリネットの豊かな音色と華やかな技巧を、さまざまな角度から楽しめます。

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アルト・サクソフォーン協奏曲

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約21分30秒

《アルト・サクソフォーン協奏曲》は、2014年に作曲された全3楽章の協奏曲。各楽章が異なる鳥を題材にしている、ユニークな構成が特徴です。

第1楽章は「ハヤブサの幻想曲」、第2楽章は「銀の白鳥」、第3楽章は「黒いワタリガラス」。それぞれの鳥の姿や性格を連想させる音楽が登場します。アルト・サクソフォーンの美しい歌声から技巧的なパッセージまで、幅広い魅力を楽しめる大作です。

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トランペット協奏曲

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約18分(吹奏楽版)

《トランペット協奏曲》は、トランペット独奏の魅力を存分に楽しめる作品。もともとは1990年にトランペットと管弦楽のために作曲され、その後、吹奏楽版も制作されました。

トランペットの輝かしい高音から、柔らかく歌うような旋律まで、幅広い表現が求められます。独奏楽器の技巧だけでなく、伴奏する楽器との掛け合いも聴きどころ。協奏曲ならではの華やかさを楽しめる作品です。

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シルバー・ライニング

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約22分

《シルバー・ライニング》は、2017年に作曲されたフルートと吹奏楽のための協奏曲。フルートの繊細な音色と華やかな技巧を楽しめる大規模な作品です。

「Silver Lining」は、困難のなかにも見つかる希望の光を意味する英語表現。フルート独奏がさまざまな表情を見せながら、吹奏楽との豊かな音楽を作り上げます。フルートと室内アンサンブルのための版もあり、編成による違いにも注目したい作品です。

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ガイアン・ヴィジョンズ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分30秒

《ガイアン・ヴィジョンズ》は、ティケリの吹奏楽作品のなかでも高い演奏技術を必要とする1曲。題名の「ガイアン」は、大地や地球を象徴するギリシャ神話の女神ガイアに由来する言葉です。

現代的な和声や複雑なリズムが特徴で、管楽器と打楽器が生み出す強烈な響きを楽しめます。親しみやすい緩徐作品とは異なる、ティケリの技巧的で実験的な一面を感じられる作品です。

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タイガー

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約6分

《タイガー》は、イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの詩『虎』を題材にした吹奏楽作品。強烈なリズムと緊張感のある響きが特徴で、ティケリの作品のなかでも高い演奏技術が求められます。

ブレイクの詩は、美しくも恐ろしい虎の存在を通して、生命や創造の神秘に問いかける内容。作品では、その力強さや不気味さを思わせる音楽が展開します。短い演奏時間ながら、独特の存在感を放つ1曲です。

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クリスティンのためのセレナーデ

作曲:フランク・ティケリ / 演奏時間:約9分

《クリスティンのためのセレナーデ》は、オーボエ独奏と室内管楽アンサンブルのために書かれた作品。指揮者H・ロバート・レイノルズが、オーボエ奏者である妻クリスティンとの結婚25周年を記念して委嘱しました。

美しい愛の歌を中心に、穏やかな舞曲や喜びに満ちた音楽が展開します。オーボエの歌うような音色をたっぷり味わえる作品で、通常の大編成吹奏楽とは異なる室内楽的な響きも魅力です。オーボエとピアノのための版も用意されています。

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作曲家について

フランク・ティケリ(Frank Ticheli、1958年生まれ)は、アメリカ・ルイジアナ州出身の作曲家。南メソジスト大学とミシガン大学で作曲を学び、1991年から南カリフォルニア大学で作曲を教えています。吹奏楽、管弦楽、合唱、室内楽など幅広い分野で活動し、《ブルー・シェイズ》《アメリカン・エレジー》《エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー》などで知られています。ジャズや民謡の要素、豊かな和声、色彩的な楽器法をあわせ持つ作風が魅力です。

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