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吹奏楽コンクールの金賞・銀賞・銅賞制度の歴史

吹奏楽コンクール資料室 情報確認:2026年10月29日

全日本吹奏楽コンクールの金賞・銀賞・銅賞は、いつから使われているのでしょうか。

現在ではおなじみの3種類の賞ですが、1940年に始まった第1回大会から採用されていたわけではありません。

全日本吹奏楽連盟の公式沿革と大会規定をもとに、順位を決めていた時代から、現在のグループ表彰へ移行するまでの歴史をたどります。

金賞・銀賞・銅賞制度はいつから始まった?

全日本吹奏楽コンクールで金賞・銀賞・銅賞のグループ表彰が始まったのは、1970年(昭和45年)の第18回大会です。

それ以前は、出場団体に順位をつける表彰方式が採用されていました。1970年の制度変更によって、現在につながる金・銀・銅の表彰方式へ移行しました。

目次

金賞・銀賞・銅賞制度が始まったのは1970年

全日本吹奏楽連盟の公式沿革には、1970年11月3日に開催された第18回全日本吹奏楽コンクールで、表彰方法が順位制から金・銀・銅のグループ表彰制へ変更されたことが記録されています。

THE AWARD SYSTEM CHANGED 1970 第18回全日本吹奏楽コンクール 順位制から金・銀・銅のグループ表彰へ
項目内容
変更された年1970年(昭和45年)
大会第18回全日本吹奏楽コンクール
開催日1970年11月3日
会場東京・渋谷公会堂
変更前順位制による表彰
変更後金賞・銀賞・銅賞によるグループ表彰

この制度変更は、現在の全日本吹奏楽コンクールの表彰方式につながる重要な転換点です。

金・銀・銅になる前は順位制だった

1970年以前の全日本吹奏楽コンクールでは、現在のような金賞・銀賞・銅賞によるグループ表彰ではなく、順位に基づく表彰が行われていました。

1969年まで 順位制

出場団体の演奏を順位で評価。1位・2位・3位などの成績によって表彰する方式。

1970年から グループ表彰制

出場団体を金賞・銀賞・銅賞の3種類に区分して表彰する方式。

順位制では、1位の団体が優勝団体となりました。一方、グループ表彰制では、複数の団体が同じ金賞を受賞することがあります。

金賞は「全国1位」という意味ではない

現在の全日本吹奏楽コンクールにおける金賞は、順位制時代の1位と同じものではありません。

金賞を受賞した団体が複数あっても、それぞれが金賞として表彰されます。

第1回大会ではどのような表彰が行われた?

1940年11月23日に大阪で開催された第1回全日本吹奏楽コンクールでも、現在とは異なる表彰方式が採用されていました。

当時は、部門ごとに1等・2等・3等などの順位に基づく表彰が行われ、学生・学校関係の部門では文部大臣賞、青年関係の部門では厚生大臣賞などが授与されたとする記録があります。

ただし、当時の部門名や賞の詳細については、現在の全日本吹奏楽コンクールと制度が異なります。

第1回大会の表彰記録について

第1回大会の開催日や演奏形式は全日本吹奏楽連盟の公式沿革で確認できますが、当時の賞名や部門別の全成績については、今回参照した公式沿革だけでは確認できません。

当時の表彰制度と現在の金賞・銀賞・銅賞制度を同一のものとして扱わないよう注意が必要です。

戦後の1956年から1969年も順位制が続いた

全日本吹奏楽コンクールは、1943年に第二次世界大戦のため中断され、1956年12月9日に第4回大会として再開されました。

戦後の大会でも金賞・銀賞・銅賞による表彰はまだ始まっておらず、1969年の第17回大会までは順位制が続きました。

その翌年、1970年の第18回大会からグループ表彰へ移行します。

1940年
第1回大会

大阪で開催。順位に基づく表彰が行われた時代。

1943年
第4回大会中止

第二次世界大戦のため全国大会が中断。

1956年
第4回大会として再開

戦後最初の全国大会。順位制による表彰が続く。

1969年
第17回大会

順位制による表彰が行われた最後の大会。

1970年
金・銀・銅のグループ表彰に変更

第18回大会から新たな表彰方式を採用。

このように、金賞・銀賞・銅賞制度は、戦後の大会再開と同時に導入されたものではありません。

金賞・銀賞・銅賞は現在どのように決まる?

2026年度の全日本吹奏楽コンクール実施規定では、部門ごと、前半の部・後半の部ごとに、金賞・銀賞・銅賞のいずれかを授与することが定められています。

また、2026年度の審査内規では、審査員が課題曲と自由曲について「技術」と「表現」をそれぞれ10段階で評価し、合計点数に基づいて賞を判定します。

項目2026年度の規定
表彰金賞・銀賞・銅賞
評価項目技術・表現
評価方法各項目10段階
判定審査員の合計点数に基づく
賞の決定審査内規に基づき理事長が決定

1970年の制度と2026年の審査方法は分けて考える

1970年に導入されたのは金・銀・銅のグループ表彰方式です。

現在の採点項目や判定方法まで、1970年当時と同じだったという意味ではありません。審査方法は各年度の規定に基づいて確認する必要があります。

現在の金賞・銀賞・銅賞の決まり方については、別記事で詳しく紹介しています。

表彰制度の歴史はどこで調べられる?

1970年の制度変更は、全日本吹奏楽連盟の公式沿革で確認できます。

また、現在の表彰方式については、全日本吹奏楽コンクール実施規定と審査内規に定められています。

記録の確認範囲について

本記事では、全日本吹奏楽連盟の公式沿革で確認できる表彰制度の転換点と、2026年度の大会規定を中心に掲載しています。

1970年に順位制からグループ表彰制へ変更された理由や、制度設計時の詳しい議論については、今回参照した公式沿革だけでは確認できないため、推測していません。

出典・参考資料

本記事は、全日本吹奏楽連盟の公式沿革と2026年度の大会規定・審査内規を主な根拠として作成しました。

資料確認:2026年10月29日

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