「全日本吹奏楽コンクール」と「東日本学校吹奏楽大会」は、どちらも上位大会として名前を聞くことがありますが、同じ大会ではありません。 出場する地域、部門、人数、演奏曲、全国大会までのルートが異なります。
全日本と東日本の違い
全日本吹奏楽コンクールと東日本学校吹奏楽大会は、上下関係にある大会ではなく、別のルートを持つ大会です。 全日本は全国11支部から代表が出場する大会。 東日本は北海道・東北・東関東・西関東・東京都・北陸の6支部から、小学生や中高の小編成バンドなどが推薦される大会です。
全日本吹奏楽コンクールと東日本学校吹奏楽大会の違い
まず、2つの大会の主な違いを一覧で整理します。
※上表は全国大会・東日本大会本大会の基本規定を比較したものです。 地方予選・支部大会では人数や部門名などが異なる場合があります。
東日本学校吹奏楽大会は全日本大会の予選ではない
いちばん重要なのは、 東日本学校吹奏楽大会から全日本吹奏楽コンクールへ進むわけではない という点です。
中学生・高等学校では、各地域の吹奏楽コンクールに 「全国大会へつながる部門」と「小編成・B部門など」が設けられている場合があります。
全日本ルート
東日本ルート
※実際の部門名・選考段階は支部・都道府県・学校種によって異なります。
東日本学校吹奏楽大会に参加する6支部
東日本学校吹奏楽大会の選出母体となるのは、次の6つの吹奏楽連盟です。
全日本吹奏楽コンクールの全国大会は11支部から代表が出場しますが、 東日本学校吹奏楽大会には東海・関西・中国・四国・九州の各支部は含まれません。
「東日本」という名称と支部区分は同じではない
東日本学校吹奏楽大会の選出母体は、実施規定で定められた6支部です。 地理的に「東日本」と考えられる地域すべてが参加する、という意味ではありません。
中学生・高校生は小編成バンドが対象
東日本学校吹奏楽大会は、中学生・高等学校の 少人数バンドの育成と質的向上を目的のひとつとして設けられています。
実施規定では、中学生・高等学校の演奏人数はそれぞれ 30名以内とされています。
一方、小学生部門の演奏人数には上限が設定されておらず、 実施規定では「自由」とされています。
ただし、東日本大会へ進むまでの予選では、 「B編成」「小編成」「東日本部門」など名称や参加条件が支部ごとに異なります。
たとえば2026年度の東関東吹奏楽コンクールでは、 中学生・高校生のB部門から東日本学校吹奏楽大会の代表が選出されています。
演奏する曲と制限時間も違う
その年度に指定された課題曲と、 団体が選んだ自由曲を演奏します。
各吹奏楽連盟主催の大会で演奏した 任意の1曲を演奏します。
東日本学校吹奏楽大会には、全日本吹奏楽コンクールのような課題曲はありません。
同じ年度に両方の大会へ進める?
東日本学校吹奏楽大会の実施規定では、 参加資格を持つ団体であっても、その年度に 全日本吹奏楽コンクールの予選となる部門に出場した団体は、東日本学校吹奏楽大会に参加できない と定められています。
また、小学生については、その年度の 全日本小学生バンドフェスティバルに出場する団体も東日本学校吹奏楽大会には参加できません。
※各地域の参加申込時点での選択方法や部員数条件などは、所属する吹奏楽連盟の最新規定を確認してください。
表彰はどちらも金賞・銀賞・銅賞
全日本吹奏楽コンクール、東日本学校吹奏楽大会ともに、 出場団体には金賞・銀賞・銅賞のいずれかが贈られます。
東日本学校吹奏楽大会では、全団体の指揮者に指揮者賞を贈ることも実施規定に定められています。
2026年度の東日本学校吹奏楽大会
2026年度は、第26回東日本学校吹奏楽大会として石川県金沢市で開催されました。
どちらを目指すかは地域の部門選択で決まる
中学生・高等学校の場合、 「全日本吹奏楽コンクールと東日本学校吹奏楽大会のどちらに出場したいか」を全国大会直前に選ぶものではありません。
各地域のコンクールへ申し込む段階で、 全国大会につながる部門、小編成・B部門など、それぞれ異なるルートへ参加します。
部門名・参加条件は地域ごとに確認
「A部門」「B部門」「小編成」「東日本部門」などの名称は全国共通ではありません。 人数制限や部員数の条件、代表選考方法も支部・都道府県によって異なります。 実際に参加する場合は、その年度の所属連盟の実施要項を確認してください。
