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吹奏楽コンクールの課題曲と自由曲とは?違いと選曲ルール

吹奏楽コンクール資料室 情報確認:2026年10月29日

全日本吹奏楽コンクールの全国大会では、「課題曲」と「自由曲」を演奏します。この2つは何が違い、どのようなルールで選曲するのでしょうか。

2026年度の全日本吹奏楽コンクール実施規定をもとに、選曲方法、演奏順序、演奏時間、メンバーや楽器の取り扱いを整理します。

課題曲と自由曲の違い

課題曲は、全日本吹奏楽連盟が年度ごとに指定する作品から選ぶ曲です。

自由曲は、団体が自分たちで選ぶ曲です。

2026年度の全国大会では、課題曲を先に、自由曲を後に演奏し、両方合わせて12分以内という規定があります。

目次

課題曲と自由曲の違い

SET PIECE

課題曲

指定された作品から選ぶ

全日本吹奏楽連盟が、その年度のコンクール課題曲として選定した作品から選びます。

FREE CHOICE

自由曲

団体が選曲する

団体が選曲します。ただし、使用楽器や編曲の許諾など、コンクールの規定を守る必要があります。

比較項目 課題曲 自由曲
選曲 指定作品から選択 団体が選択
演奏順序 先に演奏 後に演奏
楽器編成 指定スコアに従う 規定の範囲内で選ぶ
演奏者 両方とも同一メンバー・同一指揮者
演奏時間 曲間を含めて合計12分以内

課題曲とは?何曲から選ぶ?

課題曲は、全日本吹奏楽連盟が年度ごとに指定する作品です。2026年度の全国大会では、発表された4作品の中から1曲を選んで演奏します。

2026年度の課題曲一覧

番号 曲名 作曲者 演奏時間の目安
Ⅰ 夕映えの丘 森山 至貴 約4分
Ⅱ ザ・ガーズ 星出 尚志 約3分30秒
Ⅲ あつまれ おもちゃのマルチャ! 伊藤 士恩 約3分
Ⅳ 管楽器のためのフィナーレ 伊藤 康英 約4分

演奏時間は全日本吹奏楽連盟の公表値による目安であり、コンクールでの実際の演奏時間を保証するものではありません。

課題曲は楽譜どおりに演奏する

2026年度の全国大会規定では、課題曲を楽譜どおりに演奏することが求められています。

ただし、全日本吹奏楽連盟は2026年度版の「課題曲演奏の注意事項」で、必要な楽器やパートが揃わない団体に対して、条件付きの代替方法を定めています。

01
必要なパートが揃っている場合

スコアに記載されたオプション以外のすべてのパートが揃っている場合、変更は認められません。

02
必要なパートが不足している場合

不足するパートについて、スコアに記載された楽器による代替が条件付きで認められます。

03
指定楽器そのものがない場合

トランペットをコルネットに置き換えるなど、指定された一部の代替が認められます。ただし、代替方法ごとに条件があります。

課題曲の代替には細かな条件がある

不足パートの代替と、指定楽器そのものの代替は別のルールです。後者では、課題曲・自由曲の両方で同じ代替楽器を使う条件などがあります。

2026年度の課題曲Ⅳには公式の楽譜訂正と演奏上の注意もあります。演奏前に必ず最新の公式案内を確認してください。

全日本吹奏楽連盟「課題曲演奏の注意事項・Q&A」

自由曲とは?どんな曲でも選べる?

自由曲は、各団体が選曲する作品です。吹奏楽のオリジナル作品だけでなく、管弦楽曲などを吹奏楽用に編曲した作品も選択肢になります。

ただし、自由曲という名称でも、使用できる楽器や編曲には規定があります。

自由曲で使用できる楽器

2026年度の全国大会規定では、自由曲の基本編成は木管楽器・金管楽器・打楽器(擬音楽器を含む)です。

基本編成 木管楽器・金管楽器・打楽器
追加で使用が認められる楽器
コントラバス ピアノ チェレスタ ハープ

歌声については、スキャットやハミングを認めていますが、歌詞を付けて歌うことは認められていません。

自由曲を編曲する場合は許諾を確認する

著作権が存在する楽曲を編曲して演奏する場合、2026年度の全国大会規定では、事前に著作権者から編曲の許諾を受ける必要があります。

編曲の許諾を得ずに全国大会へ出場することは認められません。

曲のカットや変更にも注意

演奏時間を短くするために作品の一部を省略したり、楽器編成を変更したりする場合も、作品や変更内容によって権利者への確認が必要です。

「自由曲だから自由に編曲できる」「12分以内なら自由にカットできる」とは考えず、必要に応じて出版社・権利者などに確認してください。

演奏順序と12分のルール

2026年度の全国大会では、課題曲を先に演奏し、その後に自由曲を演奏します。

START 課題曲 演奏開始・計時開始
INTERVAL 曲間 楽器の持ち替え・準備など
END 自由曲 演奏終了・計時終了
2026年度 全国大会の演奏時間
12分以内

課題曲の開始から自由曲の終了まで

12分には、課題曲と自由曲の間の時間も含まれます。

規定時間を超えた場合は失格となり、審査の対象になりません。

課題曲と自由曲でメンバーを変更できる?

2026年度の全国大会では、課題曲と自由曲を同一メンバーが演奏しなければなりません。

また、両方を同じ指揮者が指揮する必要があります。

項目 全国大会での取り扱い
課題曲と自由曲で演奏者を入れ替える 認められない
同じ奏者が別の楽器に持ち替える 認められる(使用楽器等の規定に従う)
課題曲と自由曲で指揮者を替える 認められない

例えば、同じ奏者が課題曲でフルート、自由曲でピッコロを演奏することは、楽器の持ち替えとして認められます。

一方、課題曲だけに出演する奏者と、自由曲だけに出演する別の奏者を入れ替えることはできません。

楽器の持ち替えと、課題曲の代替規定は別

持ち替え自体は認められていますが、課題曲の指定楽器を別の楽器で代替する場合には追加条件があります。課題曲の編成に関する公式の注意事項も確認してください。

全国大会と地方大会ではルールが違う?

全日本吹奏楽コンクールの全国大会は課題曲と自由曲の両方を演奏しますが、地方大会には自由曲のみを演奏する部門もあります。

北海道の例

北海道吹奏楽コンクールでは、中学生・高等学校のA編成は課題曲と自由曲を演奏します。

一方、B編成・C編成は自由曲のみです。大学・職場一般の小編成も自由曲のみで実施されます。

北海道の部門 演奏曲 制限時間
中学生・高校 A編成 課題曲+自由曲 12分以内
中学生・高校 B編成 自由曲のみ 7分以内
中学生・高校 C編成 自由曲のみ 6分以内
大学・職場一般 小編成 自由曲のみ 7分以内

北海道吹奏楽コンクール実施規定(2025年4月改定)に基づく。2026年度大会にも各編成・小編成の部が設けられています。

A編成・B編成は全国共通の区分ではない

A・B・Cなどの名称、課題曲の有無、演奏時間は地域によって異なります。実際の出場にあたっては、参加する地区・都道府県・支部の最新規定を確認してください。

支部大会と全国大会で曲を変更できる?

2026年度の全国大会実施規定第13条では、課題曲と自由曲は支部大会で演奏したものとされています。

したがって、支部大会を通過して全国大会へ進む際に、課題曲や自由曲を別の作品へ変更することはできません。

地区大会から支部大会までの取り扱いは、それぞれの地域の規定を確認してください。

歴代の課題曲を調べる

過去の全日本吹奏楽コンクール課題曲は、年度ごとに作品や選択方法が変わってきました。

ブログ内の「吹奏楽選曲ナビ」では、年度別の課題曲一覧や演奏動画、年代別の特集を掲載しています。

出典・参考資料

この記事は、全日本吹奏楽連盟および北海道吹奏楽連盟の公式資料に基づいて作成しています。

資料確認:2026年10月29日

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