吹奏楽コンクールでは、どのような方法で演奏が審査されるのでしょうか。審査員は何人いるのか、何を採点しているのか、結果がどのように決まるのかを知りたい人も多いと思います。
2026年度の全日本吹奏楽コンクール実施規定・審査内規をもとに、全国大会の審査員、採点方法、集計、賞の決定までの仕組みを整理します。
吹奏楽コンクールの審査方法
2026年度の全国大会では、原則9名の審査員が、課題曲と自由曲の「技術」「表現」をそれぞれ1〜10点で評価します。
審査結果は事務局と第一事業部が集計し、三役と第一事業部が賞を判定します。最終的な賞の決定は理事長が行います。
金賞・銀賞・銅賞は合計点数の高い順に、おおむね4:4:2の割合を基準として判定されます。
全日本吹奏楽コンクールの審査の仕組み
2026年度の全国大会の審査は、全日本吹奏楽コンクール実施規定第17条・第18条と、全日本吹奏楽コンクール審査内規に基づいて実施されます。
理事会が選出し、理事長が委嘱
課題曲・自由曲の技術と表現を評価
事務局・第一事業部が集計し、三役・第一事業部が賞を判定
金賞・銀賞・銅賞を決定
審査員は何人?誰が選ぶ?
2026年度の実施規定第17条では、審査員の人数は原則として9名とされています。
実施規定では「原則として9名」
審査員の選出方法
審査員を選出します。
選出された審査員に審査を委嘱します。
実施規定第17条には選出と委嘱の手続きが記載されていますが、審査員の専門分野の配分や具体的な選考基準までは示されていません。
審査員の専門楽器は決まっている?
公開されている2026年度の実施規定・審査内規には、木管・金管・打楽器などの専門家を何名ずつ選ぶといった人数配分は明記されていません。
課題曲と自由曲はどう採点する?
2026年度の審査内規第2条では、課題曲と自由曲について「技術」「表現」の2項目を、それぞれ10段階で評価します。
最大20点
最大20点
20点+20点
40点×9名
360点は原則どおり9名が審査する場合の計算値です。すべての大会が360点満点というわけではありません。
「技術」と「表現」は何を評価する?
全日本吹奏楽連盟は、2026年度全国大会の審査の観点として、演奏のサウンドや技術だけでなく、音楽表現も積極的に聴き取る方針を示しています。
ブレスや発音など、美しく豊かな響きにつながる奏法が行われているか。
音程、リズム、ハーモニー、フレーズ、バランスなど、楽譜を読み取ったうえでの表現が行われているか。
これらは公式に示された審査の観点です。ただし、例えば「音程が何点、リズムが何点」という細かな点数配分までは公表されていません。
何をすれば必ず高得点になる?
2026年度の公式資料には、特定の奏法・表現を行えば一定の得点を与えるという一律の基準は示されていません。
審査は音楽表現を含めた評価であり、単純なミスの個数だけで順位が決まる仕組みではありません。
審査結果は誰が集計する?
2026年度の審査内規第3条は、審査結果の集計と賞の判定を別の手続きとして定めています。
| 手続き | 担当 |
|---|---|
| 審査結果の集計 | 事務局・第一事業部 |
| 賞の判定 | 三役・第一事業部 |
| 賞の最終決定 | 理事長 |
審査員の合計点数に基づいて賞を判定し、その判定をもとに理事長が金賞・銀賞・銅賞を決定します。
金賞・銀賞・銅賞はどう決まる?
2026年度の審査内規第4条では、合計点数の高い順に、おおむね金賞4:銀賞4:銅賞2の割合を基準としています。
例えば10団体が審査対象であれば、金賞4団体・銀賞4団体・銅賞2団体という配分が目安になります。
ただし、規定は「おおむね」としているため、賞の数は厳密に固定されていません。
前半・後半の部は別々に審査する?
2026年度の実施規定第5条により、中学生・高等学校・職場一般の各部門は、前半の部と後半の部をそれぞれ独立した大会として実施します。
審査内規第2条では、各部門および前半・後半ごとに評価することが定められています。前半と後半の全団体を一括して点数順に並べて賞を決める仕組みではありません。
審査結果や採点表は公開される?
2026年度の審査内規第3条第3項では、参加団体に審査集計結果一覧表を配布することが定められています。
審査集計結果一覧表を参加団体に配布します。
全審査員の個別採点や講評を誰でも閲覧できるかどうかは、この条文には明記されていません。
大会結果としての賞は公式サイトで案内されますが、審査の詳細資料については、参加団体への配布と一般公開を区別する必要があります。
個別の講評について
2026年度の全国大会審査内規には、各審査員の個別講評の配布方法までは明記されていません。詳細はその年度の大会案内を確認してください。
地方大会でも審査方法は同じ?
ここまで紹介したのは、2026年度の全日本吹奏楽コンクール全国大会の審査方法です。
地方大会では審査員数や採点・表彰の仕組みが異なることがあります。
北海道の審査内規の例
北海道吹奏楽コンクールの2023年11月改定の審査内規では、審査員は原則7名、課題曲・自由曲の技術と表現をそれぞれ10段階で評価する方式が記載されています。
同内規では総合得点をもとに、金賞・銀賞・銅賞を原則3:4:3の比率で判定するとしています。
| 比較項目 | 2026年度全国大会 | 北海道の審査内規 |
|---|---|---|
| 審査員数 | 原則9名 | 原則7名 |
| 採点方式 | 技術・表現を各10段階 | 技術・表現を各10段階 |
| 賞の配分基準 | おおむね4:4:2 | 原則3:4:3 |
北海道側の数値は2023年11月11日改定の審査内規によるものです。2026年度時点の適用状況については最新の北海道吹奏楽連盟の資料を確認してください。
実際に出場する大会の審査方法は、その地区・都道府県・支部の最新の実施規定・審査内規を確認しましょう。
出典・参考資料
全日本吹奏楽連盟の2026年度公式規定・審査内規を中心に作成しています。
- 全日本吹奏楽連盟「全日本吹奏楽コンクール実施規定・審査内規」(2026年度)
- 全日本吹奏楽連盟「2026年度全国大会の審査の観点」
- 全日本吹奏楽連盟「連盟の概要・規定一覧」
- 北海道吹奏楽連盟「北海道吹奏楽コンクール審査内規」(2023年11月改定)
資料確認:2026年10月29日