「自分たちで演奏会を開きたいけれど、わからないことがたくさん!」
初めての自主公演では、会場の予約からチケット販売、本番当日の運営まで、さまざまな疑問が出てきますよね。
この記事では、趣味で演奏会を開く方に向けて、よくある疑問60個に一問一答でお答えします。
小さなリサイタルやアンサンブルコンサートなど、自分たちで演奏会を企画するときの参考にしてください!
※この記事では、日本国内の小規模な自主公演を想定しています。会場の規約やサービスの仕様、著作権に関する取り扱いは、開催条件によって異なります。
① 企画・全体の段取り
個人でも演奏会を主催できる?
もちろんできます!
個人で会場を借り、出演者やスタッフを手配して演奏会を開催することは可能です!
初めての演奏会は何か月前から準備すればいい?
開催の6か月前くらいをひとつの目安にするとよいでしょう。
会場によって予約開始の時期が異なります。
まずは希望する会場の予約受付時期を調べましょう。
アマチュアでも有料の演奏会を開催できる?
できます!
アマチュアだから入場料を取ってはいけない、という決まりはありません。
ただし、有料公演では会場使用料の区分や著作権の手続きなどが変わる場合があります。
演奏会のタイトルはどうやって決める?
演奏会の内容が伝わるタイトルがおすすめです。
出演者や楽器編成、取り上げる音楽などをヒントに考えましょう。
初めて見る人にも、どんな演奏会なのか想像できると親切です。
準備の役割にはどんなものがある?
主に、企画の取りまとめ、会場との連絡、楽譜の準備、チラシ制作、広報、チケット管理、当日運営などがあります。
最初に担当者を決めておくと、作業の抜け漏れを防ぎやすくなります。
② 予算・お金
演奏会を開催するには全部でいくらくらいかかる?
会場や公演規模によって大きく異なります。
小さな会場を使い、印刷物やスタッフを最小限にすれば費用を抑えられます。
まずは候補の会場使用料を調べ、その他の経費を加えて概算を出しましょう。
演奏会ではどんな経費が発生する?
主な経費は、会場・設備使用料、練習会場の使用料、チラシやプログラムの印刷費、著作権使用料、スタッフやゲストへの謝礼などです。
チケットの価格はどう決めればいい?
演奏会にかかる費用と、想定するお客様の人数をもとに考えましょう。
趣味の演奏会なら、経費を回収するための価格設定でも構いません。
会場費や販売手数料も含めて計算すると安心です。
何人のお客様が来れば赤字にならない?
基本的には、演奏会の経費をチケット1枚あたりの実質収入で割ると計算できます。
例えば経費が40,000円、チケット1枚あたりの収入が2,000円なら、20人が損益分岐点です。
できるだけ安く演奏会を開催する方法は?
会場費と印刷費を抑えることから考えてみましょう。
小規模な会場を選び、紙チケットを作らず、チラシも必要な枚数だけ印刷する方法があります。
ただし、必要な設備や手続きまで削らないようにしましょう。
複数の出演者で費用を分担するときの計算方法は?
全員で割り勘するなら、演奏会の最終的な不足額を出演者の人数で割る方法が簡単です。
例えば不足額が30,000円で出演者が3人なら、1人10,000円です。
負担方法は開催前に全員で決めておきましょう。
③ 会場・設備
初めての演奏会にはどんな会場が向いている?
予算・客席数・音響・設備が、自分たちの演奏会に合う会場を選びましょう。
市民ホール、区民センター、小規模な音楽ホールなども候補になります。
大きな会場を借りる必要はありません。
会場は何か月前に予約すればいい?
会場によって予約開始時期が違います。
半年前から受け付ける会場もあれば、もっと早く抽選を行う施設もあります。
希望する会場の予約方法と受付開始日を、早めに確認しましょう。
客席数は何席くらいの会場を選べばいい?
来場を見込んでいる人数を基準に考えましょう。
家族や友人を中心に30人程度を招くなら、小規模な会場でも十分です。
人数が増える可能性も考え、少し余裕のある客席数を選ぶと安心です。
会場を予約する前に何を確認すればいい?
使用料、客席数、設備、利用可能時間、キャンセル規定は確認しておきましょう。
特に有料公演での利用条件や、ピアノ・音響設備の追加料金は見落としやすいポイントです。
無料公演と有料公演で会場費は変わる?
変わる場合があります。
公共施設などでは、入場料の有無によって会場使用料が異なることがあります。
有料公演を予定している場合は、その条件での料金を確認してから予約しましょう。
会場にピアノがある場合、調律は必要?
必ずしも毎回必要とは限りませんが、確認しておきたい項目です。
会場によってピアノの状態や調律のルールが異なります。
調律を依頼する場合は、費用や実施できる時間も確認しましょう。
会場の利用時間には準備・リハーサル・片付けも含まれる?
会場を借りた時間内にすべて行う必要があります。
開演時間だけでなく、会場入り、設営、調律、リハーサル、終演後の撤収まで含めて予約しましょう。
詳しい利用条件は会場に確認してください。
④ 曲目・プログラム
演奏会は何分くらいにすればいい?
決まった長さはありません。
30分でも60分でも、自分たちの企画に合っていれば大丈夫です。
出演者の体力や練習時間を考えて、無理なく準備できる長さにしましょう。
演奏会では何曲くらい演奏すればいい?
曲数よりも、全体の演奏時間を基準に考えましょう。
1曲が20分の作品もあれば、3分程度の小品もあります。
先に演奏会の時間枠を決め、その中に収まるように曲目を選ぶとスムーズです。
演奏会に休憩は必要?
必須ではありません。
30〜60分程度の短い公演なら、休憩なしでも構いません。
長い公演や出演者の体力を考慮したい場合は、途中に休憩を設けましょう。
演奏会の曲順はどうやって決める?
曲順に絶対的な正解はありません。
演奏会のコンセプトや出演者の希望に合わせて決めましょう。
休憩の有無や楽器の持ち替えなど、進行上の都合も考えておくと便利です。
演奏会にアンコールは必要?
必須ではありません。
用意する場合は、公演全体の時間や出演者の体力を考えて選びましょう。
会場の利用時間にも注意が必要です。
演奏会にはMCや曲紹介を入れた方がいい?
必須ではありませんが、曲の紹介や出演者の言葉があると、演奏会をより楽しんでもらえることがあります。
MCを入れる場合は、プログラムの時間にも含めて考えましょう。
詳しくは演奏会MCナビをご覧ください。
⑤ チケット・予約管理
紙のチケットは必ず作らないといけない?
作らなくても大丈夫です。
オンラインチケットや予約フォーム、出演者への直接予約でも対応できます。
紙チケットを印刷しなければ、制作や印刷の経費も削減できます。
演奏会のチケットをオンラインで販売するには?
teket(テケト)などのチケット販売サービスを利用する方法があります。
イベント情報やチケット価格を登録すれば、オンラインで販売・管理できます。
サービスの販売手数料は事前に確認しましょう。
teketとGoogleフォームはどう使い分ける?
チケットの販売・決済までオンラインで完結したいならteket、予約の申し込みだけを受け付けたいならGoogleフォームが選択肢になります。
Googleフォームは予約内容を集める仕組みなので、チケット代の決済は当日精算となります。
Googleフォームで有料公演の予約を受ける場合、代金はどう受け取る?
当日受付で現金を受け取る方法が簡単です。
予約フォームには支払い方法を明記し、受付側でも支払い状況を確認できるようにしましょう。
チケットの取り置き(置きチケ)はどうやる?
出演者が予約を受け付け、お客様の名前と予約枚数を受付に共有しておきます。
当日はお客様に名前を伝えていただき、チケットの確認や代金の精算を行います。
紙チケットを発行せずに管理しても構いません。
当日券は用意した方がいい?
空席があれば販売してもよいでしょう。
当日券を販売する場合は、料金、販売開始時間、受付方法を決めておきます。
満席が予想される場合は、事前に販売終了の案内をしておくと親切です。
無料公演でも事前予約は必要?
客席数に余裕があれば、予約なしの自由入場でも構いません。
一方、小さな会場では、定員を超えないように人数を管理する必要があります。
予約制にするかどうかは会場の規模に合わせて決めましょう。
チケットの予約者リストはどうやって作る?
お客様の名前、予約枚数、支払い状況、受付状況などを一覧にします。
GoogleスプレッドシートやExcelを使うと管理しやすいでしょう。
個人情報は必要な範囲だけ集め、取り扱いにも注意しましょう。
⑥ チラシ・告知・集客
演奏会のチラシには何を載せればいい?
演奏会のタイトル、日時、会場、出演者、主な曲目、チケット料金、予約方法、問い合わせ先を掲載しましょう。
お客様がチラシを見ただけで、どんな演奏会なのか、どうすれば参加できるのかがわかることが大切です。
チラシは何枚くらい印刷すればいい?
配布先と必要な枚数を先に考えましょう。
SNS中心の告知なら、大量に印刷する必要はありません。
知人に渡す分や施設に置いてもらう分などを見積もって、必要な枚数だけ用意すると経費を抑えられます。
チラシに載せるQRコードはどこにつなげればいい?
チケット購入ページや予約フォームにつなげるのがおすすめです。
お客様がすぐ申し込めるようにしましょう。
印刷前に、スマートフォンで正しく読み取れるか、リンク先が表示されるかを確認してください。
演奏会の告知は何か月前から始めればいい?
開催の2〜3か月前くらいがひとつの目安です。
日程、会場、チケット情報などが決まったら告知を始めましょう。
チラシを置いてもらえる場所はどこ?
地域の文化施設、音楽スタジオ、楽器店、音楽教室などが候補になります。
ただし、施設によってチラシ設置のルールが異なります。
必ず事前に確認し、許可を得てから持ち込みましょう。
SNSだけで演奏会を告知してもいい?
もちろん構いません。
Instagramなどで告知画像と予約先を案内できます。
ただし、SNSを利用していない方には情報が届きにくいため、必要に応じて家族や友人への直接案内も組み合わせましょう。
⑦ 著作権・楽譜・撮影
※この章は日本国内での利用を想定しています。具体的な手続きは、使用楽曲、演奏会の条件、利用する権利によって異なります。必ず主催者自身でも最新の公式案内をご確認ください。
演奏会で曲を演奏するには著作権の申請が必要?
著作権が保護されている曲を演奏する場合、原則として利用条件に応じた確認が必要です。
ただし、著作権の保護期間が終了した曲や、法律上の例外に該当する演奏では、申請が不要な場合もあります。
入場無料の演奏会でも著作権使用料はかかる?
無料だから必ず不要、というわけではありません。
著作権法では、営利を目的とせず、入場料等を受け取らず、出演者等に報酬を支払わないという条件をすべて満たす演奏は、原則として許諾なしで行えます。
無料公演でも条件を満たさない場合は、別途確認が必要です。
著作権が切れたクラシック曲なら自由に演奏できる?
原曲の著作権が消滅していれば、その原曲の演奏については原則として著作権の許諾は不要です。
ただし、新しい編曲や歌詞、出版された楽譜そのものなどには、別の権利が関係する場合があります。
外国作品の保護期間にも注意しましょう。
JASRACへの申請は誰がする?
演奏会の主催者が手続きを行います。
JASRACが管理していない作品については、別の権利者への確認が必要になる場合があります。
自分で編曲した曲を演奏するときは許可が必要?
原曲が著作権保護期間中の場合、編曲について権利者の許諾が必要になることがあります。
JASRACは編曲権の許諾を扱っていないため、原曲の権利者や音楽出版社などに確認します。
原曲の演奏利用に関する手続きとは別の問題です。
購入した楽譜をコピーして出演者に配ってもいい?
購入した楽譜だからといって、自由にコピーして配布できるわけではありません。
著作権のほか、楽譜の出版元との利用条件も確認しましょう。
演奏人数に必要な部数は、原則として正規の方法で用意するのが安心です。
演奏会の録画をYouTubeやSNSに公開してもいい?
演奏した曲や使用した音源、編曲、出演者の権利などを確認する必要があります。
YouTubeなどにはJASRACと利用契約を結んでいるサービスもありますが、すべての権利が自動的に処理されるわけではありません。会場の撮影規定や出演者の同意も確認しましょう。
⑧ 本番前の運営準備
演奏会に受付スタッフは必要?
有料公演なら、出演者以外の方に受付をお願いしましょう。
開演後に遅れて来るお客様の対応は出演者では難しいためです。
小規模な無料公演では受付を設けず、自由入場にする方法もあります。
その場合も、入口に案内表示を用意すると親切です。
プログラム冊子は必ず用意するべき?
立派な冊子を作る必要はありません。
曲目と作曲者、出演者をまとめた簡単なプログラムで十分です。
必要に応じて曲目解説やプロフィールを追加してもよいでしょう。
プログラムには何を書けばいい?
基本的には、演奏曲目、作曲者、演奏順、出演者を掲載しましょう。
休憩がある場合は、その位置も示すとわかりやすくなります。
プロフィールや曲目解説、主催者からの挨拶などは任意です。
演奏会当日の進行表はどうやって作る?
会場入りから撤収までの予定を、時系列で並べます。
設営、調律、リハーサル、受付準備、開場、開演、終演、撤収などの時間を決めましょう。
出演者やスタッフに共有できれば、簡単な表で十分です。
受付にはどんな備品を用意すればいい?
予約者リスト、筆記用具、プログラム、案内表示などを用意しましょう。
付箋があればお客様からの差し入れがあった場合も安心です。
有料公演ならお釣りや現金を管理する容器も必要です。
チケットの確認にスマートフォンなどを使う場合は、充電も忘れずに。
当日のお釣りはいくら用意すればいい?
チケット価格と、当日現金で支払うお客様の人数によって変わります。
1,000円単位、500円単位の入場料であれば、1,000円札10枚、100円玉10枚あれば問題なく運営できる場合が多いです。
⑨ 演奏会当日の運営
出演者は開演の何時間前に会場入りすればいい?
設営・リハーサル・着替えなどに必要な時間から逆算しましょう。
会場の設備や出演人数によって必要な時間は変わります。
開場までに準備を終えられるよう、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
本番前のリハーサルはどれくらい必要?
本番前に確認したい内容によって決めましょう。
音響や立ち位置、出入りのタイミングなど、会場でしかできない確認を優先すると効率的です。
本番前に頑張りすぎて、体力を使い切らないようにしましょう。
開場は開演の何分前がいい?
小規模な演奏会なら、開演20〜30分前程度がひとつの目安です。
来場者数が多い場合や受付に時間がかかる場合は、余裕を持たせましょう。
会場の規定がある場合は、そちらに従ってください。
開演時間に遅れたお客様はどう案内する?
演奏の妨げにならないタイミングでご案内するのが基本です。
曲の途中では入場を待っていただき、曲間などに入っていただく方法があります。
会場の規則や客席の構造に合わせて対応しましょう。
満席になった場合はどう対応する?
会場の定員を超えて入場させないことが大切です。
予約制なら受付状況を確認し、販売を停止しましょう。
満席になったことを入口やSNSなどで案内できると親切です。
通路に臨時席を設ける場合も、必ず会場の許可を確認しましょう。
⑩ 終演後・精算・記録
当日のチケット売上はどうやって確認する?
事前販売の売上と、当日受付で受け取った代金を合計します。
販売枚数と金額が一致しているか確認しましょう。
オンライン販売サービスを使った場合は、販売手数料や実際の入金額も分けて確認します。
演奏会の収支報告はどうやって作る?
収入と支出を一覧表にして、差額を計算します。
チケット収入などをまとめ、会場費・印刷費・謝礼などの経費を差し引きましょう。
ExcelやGoogleスプレッドシートを使えば、簡単に作成できます。
立て替えた経費はどうやって精算する?
誰が何にいくら支払ったのかを一覧にして、事前に決めた負担方法に沿って精算します。
領収書や支払い記録を確認し、必要な金額をやり取りしましょう。
精算はできるだけ早く済ませると安心です。
次の演奏会のために残しておく資料は?
収支表、進行表、チラシ・プログラムのデータ、会場やスタッフとの連絡記録などを残しておくと便利です。
今回の準備で使った資料は、次に演奏会を開催するときのひな形にもなります。
個人情報の保存・削除には注意しましょう。
まとめ|初めての演奏会も、一つずつ準備しよう
演奏会の開催には、企画から当日の運営、終了後の精算まで、さまざまな準備があります。
疑問が出てきたときは、この記事のQ&Aを参考にしながら、一つずつ準備を進めてみてください。
素敵な演奏会になりますように!