緻密に組み立てられた和声、色彩豊かな管楽器の響き、そして深い感情を描き出す壮大な音楽。日本の吹奏楽界で数多くの作品が演奏されている作曲家が、長生 淳(ながお じゅん/Jun Nagao)です。
《紺碧の波濤》《トリトン・エムファシス》《楓葉の舞》など、コンクールで親しまれている作品をはじめ、5作品の交響曲、独奏楽器と吹奏楽のための協奏曲、小編成向けの作品まで、実に多彩なレパートリーを持っています。
この記事では、長生淳の代表的な吹奏楽曲46作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。コンクールや定期演奏会の選曲はもちろん、まだ知らない吹奏楽の名曲を探している人にも、ぜひ聴いてほしい作品ばかりです♪
紺碧の波濤
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約12分
長生淳の代表作として、まず紹介したいのが《紺碧の波濤》。2005年に創価グロリア吹奏楽団の委嘱で作曲され、吹奏楽コンクールでも長年にわたって演奏されてきた作品です。
題材は「悲劇の英雄」。前半では複雑に交錯する思いが描かれ、後半では荒れ狂う波の中に立つ英雄の姿が音楽になります。激しい金管楽器の響きと繊細な木管楽器の表現が交錯する、ドラマチックな1曲です。
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トリトン・エムファシス
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約8分
《トリトン・エムファシス》は、長生淳の代表的なコンクール自由曲のひとつ。全3楽章の大作《トリトン》を約8分に再構成し、2012年に生まれた作品です。
原曲の穏やかな第2楽章から始まり、やがて第1楽章の荒々しい音楽へ。最後には第3楽章の力強い音楽が登場します。「エムファシス」は「強調」を意味する言葉で、原曲が持つ物語の流れをより鮮明にした構成が魅力です。
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楓葉の舞
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約20分30秒(全曲版)
《楓葉の舞》は、ヤマハ吹奏楽団の委嘱によって2003年に完成した、長生淳の代表的な大作。四季を題材にした連作《四季連禱》の第4作にあたり、秋の情景を描いています。
色鮮やかな紅葉を連想させる響きや、激しく舞うような音楽の展開が印象的。全曲版は約20分半ですが、約7分15秒のコンクール・エディションも存在します。演奏動画を探す際は、どちらの版なのかにも注目してみてください。
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時に道は美し ~愛について~
作曲:長生 淳
《時に道は美し ~愛について~》は、2013年に川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の委嘱によって生まれた作品。吹奏楽コンクールでも取り上げられている、長生淳の代表的なレパートリーです。
題名にある「愛」という言葉が印象的ですが、音楽は単純な美しさだけではありません。力強い響きと繊細な歌が交錯し、さまざまな感情が表現されます。旋律の表情や和声の移り変わりをじっくり味わいたい作品です。
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久堅の幹
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約15分50秒
《久堅の幹》は、中央大学吹奏楽部の第50回定期演奏会を記念して作曲された交響詩。長い年月の積み重ねと、未来へ続く営みを大きな木の幹に重ねた作品です。
作曲者は「中央大学」の「中央」にちなみ、ピアノの中央のCを作品の重要な音として用いています。また、「CHUO」の文字から導いた音楽的な素材も登場。静かに始まった音楽が壮大な風景へと発展していく、構成の面白さにも注目したい1曲です。
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パガニーニ・ロスト・イン・ウィンド
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約9分
《パガニーニ・ロスト・イン・ウィンド》は、2011年に作曲された吹奏楽作品。ヴァイオリンの名手として知られるニコロ・パガニーニの名前を冠した、長生淳の技巧的な音楽を楽しめる1曲です。
鮮やかな音の動きや、管楽器同士が複雑に絡み合う響きに注目してみましょう。パガニーニという名前から連想される超絶技巧の世界が、吹奏楽という編成でどのように表現されるのかも興味深いところです。
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天頂の恋
作曲:長生 淳
《天頂の恋》は、2013年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって作曲された作品。七夕伝説を題材とし、天上の世界に思いをはせるような物語性を持っています。
織姫と彦星の物語を知っている人なら、音楽の中にさまざまな情景を想像できるかもしれません。華やかな場面と叙情的な旋律の対比に耳を傾けながら、壮大な音楽の流れを楽しみたい作品です。
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トリトン
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約17分
《トリトン》は、東邦音楽大学の学園創立70周年を記念して委嘱された、全3楽章の大規模な吹奏楽作品。ギリシャ神話に登場する海の神トリトンの名前が付けられています。
海を思わせる荒々しい音楽から、穏やかで美しい旋律、そして力強い終結部まで、3つの楽章が異なる表情を見せます。コンクール版の《エムファシス》を知っている人も、ぜひ原曲の全体像を聴いてみてください!
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トリトン・デュアリティ
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約8分
《トリトン・デュアリティ》は、2010年に柏市立柏高等学校の委嘱で生まれた《トリトン》の再構成版。原曲の音楽を、コンクールでも取り上げやすい長さにまとめています。
題名にある「デュアリティ」は二面性を意味する言葉。同じ原曲から生まれた《エムファシス》とは異なる構成を持つため、聴き比べると面白い発見があります。選曲時には版を間違えないように注意したい作品です。
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トリトン・リユニオン
作曲:長生 淳
《トリトン・リユニオン》は、2021年にミュゼ・ダール吹奏楽団の委嘱によって誕生した作品。《トリトン》から生まれた、新たな再構成版です。
「リユニオン」は再会や再結集を意味する言葉。コロナ禍によって演奏活動が難しくなった時期を経て生まれた作品としても興味深い1曲です。原曲やほかの版と聴き比べると、同じ音楽素材の違った魅力が見えてきます。
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交響曲(第1番に相当)
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約28分30秒
1996年に発表された《交響曲》は、長生淳の初期の吹奏楽作品を代表する大作。その後に続く5作品の交響曲シリーズの出発点にあたります。
当時から吹奏楽という編成を本格的な交響曲の舞台として捉えていたことがうかがえる作品です。なお、作品の正式名称は《交響曲》であり、「第1番」は後の作品と区別するための便宜的な呼び方です。
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交響曲第2番
作曲:長生 淳
《交響曲第2番》は、ミュゼ・ダール吹奏楽団の委嘱によって生まれた作品。2017年の同団定期演奏会では、作曲者自身の指揮によって演奏されました。
交響曲という形式の中で、長生淳の緻密な和声と色彩豊かな響きをじっくり味わえる1曲です。吹奏楽のための大規模作品を探している人には、ぜひ候補に加えてほしい作品です。
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交響曲第3番「四季連禱」
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約27分
《交響曲第3番「四季連禱」》は、2018年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって完成した交響曲。2000年から2003年にかけて作曲された、四季を題材にした4つの作品を再構成したものです。
《波の穂》《蒼天の滴》《翠風の光》《楓葉の舞》の音楽をもとにしながら、新たな部分も加えられています。単に4曲を短くまとめた作品ではなく、独立した一つの交響曲として構成されている点が重要です。
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交響曲第4番「尽きせぬ想ひ」
作曲:長生 淳
《交響曲第4番「尽きせぬ想ひ」》は、静岡大学吹奏楽団の委嘱によって生まれた全3楽章の交響曲。新型コロナウイルスの流行によって演奏活動が制限された時期に作曲された作品です。
華やかな音楽が次第に深刻な表情へ変わる第1楽章、嘆きと克服への意志が交錯する第2楽章、そして苦難を乗り越えて先へ進もうとする第3楽章。作曲者の思いが強く込められた、聴きごたえのある大作です。
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交響曲第5番「餞の時鐘」
作曲:長生 淳
《交響曲第5番「餞の時鐘」》は、大阪大学吹奏楽団の委嘱によって作曲された全4楽章の大作。これから新しい世界へ旅立つ若い世代に向けた、作曲者からのエールが込められています。
憧れを抱いて前進する第1楽章から、困難や迷いを経験しながら成長していく音楽が展開。最後には力強く未来へ進んでいく姿が描かれます。「餞」は旅立つ人への贈り物を意味する言葉。卒業や人生の節目にも重ねて聴きたい作品です。
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波の穂
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約15分45秒
《波の穂》は、2000年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって作曲された作品。四季を題材にした連作《四季連禱》の第1作で、冬をイメージしています。
長生淳とヤマハ吹奏楽団による4年間の連続委嘱の出発点となった重要な1曲です。ほかの3作品と聴き比べることで、それぞれの季節のイメージや作曲者の音楽的な発想の違いを楽しめます。
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蒼天の滴
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約16分
《蒼天の滴》は、2001年にヤマハ吹奏楽団の委嘱で生まれた《四季連禱》の第2作。春をイメージした吹奏楽作品です。
題名にある「蒼天」は青く澄みきった空を意味する言葉。冬を扱った《波の穂》に続く作品として、季節の移ろいを意識しながら聴くのも面白いでしょう。連作の中での位置づけにも注目したい1曲です。
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翠風の光
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約22分
《翠風の光》は、2002年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって作曲された《四季連禱》の第3作。夏をイメージした、全曲で約22分に及ぶ大作です。
「翠」は鮮やかな緑色を表す言葉。風や光といった自然のイメージが、吹奏楽の豊かな響きと結びついています。シリーズの中でも大規模な作品で、全曲を通してじっくり聴いてみたい1曲です。
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相授譚 ~相模原民話傳説「大猫ばやし」による~
作曲:長生 淳
《相授譚》は、2004年に相模原市民吹奏楽団の委嘱によって作曲された作品。相模原に伝わる民話「大猫ばやし」を題材にしています。
地域に伝わる物語を吹奏楽で表現している点が、この作品の大きな特徴です。コンクール自由曲としても演奏されており、日本各地の伝承を題材にした吹奏楽曲を探している人にも興味深い1曲でしょう。
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千載万葉の雪
作曲:長生 淳
《千載万葉の雪》は、2007年に富山県立富山商業高等学校の委嘱で生まれた吹奏楽作品。長生淳の代表的なコンクール自由曲のひとつです。
「千載万葉」という長い年月を思わせる言葉と、「雪」という静かな情景を表す言葉を組み合わせた題名が印象的。作品の背景や響きを知ることで、題名に込められた世界をより深く味わえそうです。
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花鳥諷詠
作曲:長生 淳
《花鳥諷詠》は、文京シビックホールの開館15周年を記念して委嘱された作品。長生淳の色彩豊かな響きを楽しめるレパートリーのひとつです。
「花鳥諷詠」は、花や鳥など自然の風物を詠むことを意味する言葉。日本的な情景を連想させる題名と、現代的な吹奏楽の響きがどのように結びつくかを意識して聴いてみたい作品です。
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英雄の時代
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約25分
《英雄の時代》は、世界的なサクソフォーン奏者・須川展也の委嘱によって1998年に作曲された、アルト・サクソフォーンと吹奏楽のための協奏曲です。
約25分に及ぶ大作で、独奏サクソフォーンの表現力と吹奏楽の壮大な響きを存分に楽しめます。サクソフォーンを主役にした演奏会のプログラムを考えている人にも注目してほしい作品です。
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レミニサンス
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約7分
《レミニサンス》は、1997年に佼成出版社の委嘱によって作曲された、長生淳の初期の吹奏楽作品。資料によっては《レミニセンス》とも表記されています。
題名は回想や追憶を意味する言葉。約7分という比較的短い時間で、長生淳の初期作品に触れられる点も魅力です。のちの大規模な交響曲や標題作品と聴き比べると、作風の変化を感じられるかもしれません。
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組曲「万象の中へ」
作曲:長生 淳
《万象の中へ》は、2005年に音楽之友社の委嘱によって作曲された吹奏楽のための組曲。自然や大地のイメージを題材とした4曲で構成されています。
「龍の目覚め」「憂いの湖」「地気の鼓動」「青嵐」という、それぞれ異なる情景を思わせる曲が収められています。個々の曲を聴くだけでなく、組曲全体を通して楽しみたい作品です。
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ひとひらの空
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約9分
《ひとひらの空》は、2008年の「21世紀の吹奏楽“響宴 XI”」の委嘱によって作曲された作品。長生淳の吹奏楽作品の中でも、比較的演奏時間の短い1曲です。
壮大な交響曲とはひと味違い、約9分というまとまりの中で作品の魅力を味わえます。長生淳の豊かな和声や旋律表現に注目しながら、ゆっくり聴いてみてはいかがでしょうか。
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シング・ウィズ・シンセリティー
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約8分
《シング・ウィズ・シンセリティー》は、2008年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって生まれた作品。題名は「誠実に歌う」という意味の英語です。
演奏技術だけではなく、ひとつひとつの旋律をどのように歌うかを意識して聴きたい1曲。大規模な作品とは異なる形で、長生淳の音楽が持つ歌心に触れられる作品です。
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香り立つ刹那
作曲:長生 淳
《香り立つ刹那》は、2012年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅴとして採用された作品。2011年に全日本吹奏楽連盟の委嘱によって作曲された、長生淳の代表的な吹奏楽曲のひとつです。
「刹那」は、ほんの短い瞬間を意味する言葉。香りという目に見えない感覚を重ねた詩的な題名が印象的です。どのような音楽的なイメージが描かれているのか、題名を手がかりに聴いてみるのも楽しそうです。
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輝く若葉
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約9分
《輝く若葉》は、2012年に盛岡白百合学園高等学校の委嘱によって生まれた吹奏楽作品。長生淳が学校吹奏楽団のために書いた作品のひとつです。
新しく芽吹いた若葉を思わせる題名が印象的。約9分という演奏時間から、定期演奏会やコンクールの選曲候補にも入れやすい作品です。若い奏者たちのために生まれた音楽として聴いてみたい1曲です。
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幸いの龍
作曲:長生 淳
《幸いの龍》は、2005年にヤマハ吹奏楽団の委嘱によって作曲された作品。龍という伝説上の存在を思わせる、印象的な題名を持っています。
同じ年には《紺碧の波濤》や組曲《万象の中へ》も作曲されており、長生淳が吹奏楽作品を積極的に発表していた時期の1曲です。題名から広がるイメージと音楽の表現を聴き比べてみてください。
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スピラ・スペラ
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約7分15秒
《スピラ・スペラ》は、2012年の「バンド維新」の委嘱によって作曲された作品。小編成の吹奏楽団でも取り上げられるレパートリーとして注目したい1曲です。
題名は、ラテン語の「息をしている限り、希望がある」という表現に由来します。比較的短い演奏時間の中に、どのような音楽的なメッセージが込められているのか。タイトルの意味を知ってから聴くと、作品の印象も変わりそうです。
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オプセシォネル
作曲:長生 淳
《オプセシォネル》は、2013年にJWECCの委嘱によって生まれた吹奏楽作品。長生淳の現代的な音楽表現に触れられるレパートリーのひとつです。
題名は、執着や強迫観念を意味する言葉と関連する表現。独特の題名がどのような音楽的な発想と結びついているのか、じっくり聴いて確かめたい作品です。
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パッソ・コンティヌオ ~たゆまぬ歩み~
作曲:長生 淳
《パッソ・コンティヌオ ~たゆまぬ歩み~》は、2014年に伊奈学園総合高等学校吹奏楽部の委嘱によって作曲された作品。学校吹奏楽団のために書かれた、長生淳の重要なレパートリーのひとつです。
「パッソ・コンティヌオ」は、絶え間なく続く歩みを意味する言葉。音楽の展開とともに、前へ進み続けることの意味を考えながら聴いてみたい1曲です。
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コンコルディア ~調和によって~
作曲:長生 淳
《コンコルディア ~調和によって~》は、2014年に文教大学吹奏楽団の委嘱で生まれた作品。コンクールでの演奏記録もある、長生淳の吹奏楽レパートリーです。
「コンコルディア」は調和や一致を意味する言葉。異なる楽器の音色が重なり合い、ひとつの響きを生み出す吹奏楽という編成にふさわしい題名です。各パートがどのようにつながっていくかに注目したい作品です。
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A ce qu’il y avait(アスキリヤヴェ)
作曲:長生 淳
《A ce qu’il y avait》は、2011年の第4回クードヴァン国際吹奏楽曲作曲コンクールで第2位を受賞した作品。長生淳が国際的な評価を受けた吹奏楽曲として重要です。
フランス語による題名も印象的な1曲。コンクールで親しまれる日本国内の委嘱作品とは少し違った背景を持つため、長生淳の創作活動の幅広さを知るうえでも興味深い作品です。
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シェアリング・ザ・サンセット
作曲:長生 淳
《シェアリング・ザ・サンセット》は、山梨県とアメリカ・アイオワ州の姉妹関係50周年を記念する事業のために委嘱された吹奏楽作品。国境を越えた交流を背景に生まれました。
題名は「夕暮れを分かち合う」という意味。異なる場所に暮らす人々が同じ空や夕日を見つめるような、広がりのある言葉です。交流を記念する作品として、その成立背景にも注目したい1曲です。
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「地球」~「トルヴェールの惑星」より
作曲・編曲:長生 淳 / 演奏時間:約7分15秒
《地球》は、サクソフォーン四重奏団トルヴェール・クヮルテットのための《トルヴェールの惑星》から生まれた作品。長生淳が自身の音楽を吹奏楽用に編曲しました。
ホルストの組曲《惑星》への敬意を込めながら、「地球が平和な惑星であってほしい」という願いを描いています。《セント・ポール組曲》の旋律や、《惑星》を思わせる素材も登場。クラシック作品とのつながりを探しながら聴くのも楽しい1曲です。
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I still have a dream
作曲:長生 淳
《I still have a dream》は、2015年に玉川大学吹奏楽団の委嘱で生まれた作品。英語による印象的な題名を持つ、長生淳の吹奏楽レパートリーのひとつです。
題名は「私には今も夢がある」という意味。音楽の内容を聴き取るときには、こうした言葉から受ける印象もひとつの手がかりになります。長生淳の表現力豊かな音楽を、じっくり味わってみてください。
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季のまど
作曲:長生 淳
《季のまど》は、2015年に「21世紀の吹奏楽“響宴”」のスクールバンド・プロジェクトによって委嘱された作品。小編成の吹奏楽団でも演奏できる曲を探している人に注目してほしい1曲です。
長生淳というと大規模な作品を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、学校吹奏楽団のための作品も数多く手がけています。規模の異なるバンドにも音楽を届けようとする、その創作活動の幅を感じられる作品です。
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エリオトロピスム ~光に向かうこころ~
作曲:長生 淳
《エリオトロピスム ~光に向かうこころ~》は、ヤマハ吹奏楽団の委嘱によって生まれた作品。2016年の初演では一部のみが演奏され、その後、2024年にミュゼ・ダール吹奏楽団によって全曲版が初演されました。
「エリオトロピスム」は、光の方向へ向かう性質を意味する言葉。副題の「光に向かうこころ」とあわせて、作品のテーマを考える手がかりになります。演奏動画や音源を探す際は、一部のみの版と全曲版を区別してください。
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昂揚の漣
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約9分15秒
《昂揚の漣》は、若い演奏者たちへのメッセージを込めて書かれた、中編成向けの吹奏楽作品。難しい課題にも思い切り立ち向かってほしいという、作曲者の願いが込められています。
ソナタ形式を土台にしながら、困難を乗り越えて前へ進もうとする音楽が展開します。複雑に重なる声部を演奏するのは容易ではありませんが、アンサンブル全体で音楽を作り上げる楽しさを味わえる作品です。
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アド・アストラ
作曲:長生 淳
《アド・アストラ》は、2017年に中央大学吹奏楽部の創部75周年を記念して委嘱された作品。同団のために作曲された《久堅の幹》とあわせて知っておきたいレパートリーです。
「アド・アストラ」はラテン語で「星々へ」という意味。長い歴史を持つ吹奏楽団の節目に生まれた作品として、未来を見据えた題名も印象的です。演奏会のプログラムで取り上げる際は、こうした成立背景も紹介できそうです。
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いざ咲き匂はざらめやも
作曲:長生 淳
《いざ咲き匂はざらめやも》は、2018年に千葉県立幕張総合高等学校の委嘱によって作曲された作品。古典文学を思わせる日本語の題名が印象的な1曲です。
「咲き匂ふ」は、花が美しく咲き誇ることを表す言葉。作品の題名から感じられる華やかさや生命力が、どのような音楽と結びついているのかを意識して聴いてみたい作品です。
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フォー・スターズ・オブ・トゥモロウ
作曲:長生 淳 / 演奏時間:約7分30秒
《フォー・スターズ・オブ・トゥモロウ》は、未来を担う若い演奏者たちのために作曲された小編成向けの作品。フォスターミュージックの委嘱によって生まれ、令和5年度のJBA下谷賞を受賞しました。
作曲者は、音楽をもっと好きになり、困難があっても音楽を愛し続けてほしいという願いを込めています。フレーズの歌い方や音色の変化まで丁寧に考えながら取り組める、演奏する人に寄り添った作品です。
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星追う鳥たち
作曲:長生 淳
《星追う鳥たち》は、2022年に作曲された小編成向けの吹奏楽作品。ミュゼ・ダール吹奏楽団による演奏動画が公開されており、比較的新しい長生作品に触れることができます。
大編成の交響曲とは異なり、少人数のアンサンブルで音楽を形作る点が大きな特徴。小編成のレパートリーを探している人にとっても、注目する価値のある作品です。
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喜色満海
作曲:長生 淳
《喜色満海》は、2022年に東京佼成ウインドオーケストラの委嘱によって生まれた作品。日本を代表するプロフェッショナルの吹奏楽団のために書かれた、長生淳の比較的新しいレパートリーです。
「喜色」は喜びに満ちた表情を意味する言葉。海いっぱいに喜びが広がるような、印象的な題名が付けられています。長生淳の近年の吹奏楽作品を知りたい人におすすめしたい1曲です。
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翼をひろげて
作曲・編曲:長生 淳
《翼をひろげて》は、もともとサクソフォーンオーケストラのために書かれた作品を、作曲者自身が吹奏楽用に編曲したもの。2018年に桐朋学園大学と玉川大学の共同委嘱によって吹奏楽版が生まれました。
サクソフォーンを中心とした原曲と、さまざまな管楽器が加わった吹奏楽版では、音色の広がり方にも違いがあります。編成によって音楽がどう変わるのか、原曲と聴き比べるのも楽しそうです!
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作曲家について
長生 淳(ながお じゅん/1964年生まれ)は、茨城県出身の作曲家。東京藝術大学作曲科を卒業し、同大学院修士課程を修了しました。2000年度武満徹作曲賞、第4回クードヴァン国際吹奏楽曲作曲コンクール第2位など、数々の受賞歴があります。吹奏楽では5作品の交響曲や《四季連禱》《紺碧の波濤》《トリトン》などを発表。緻密な和声と豊かな色彩感を持つ作品が、日本の吹奏楽界で広く演奏されています。
