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ジョン・マッキーの代表曲37選|吹奏楽の名曲を演奏動画つきで紹介

激しいリズム、鮮やかな管楽器の響き、そして思わず息をのむようなクライマックス。現代の吹奏楽を代表する作曲家のひとりが、ジョン・マッキー(John Mackey)です。

《ワインダーク・シー》《オーロラの目覚め》《レッドライン・タンゴ》などの大作で知られていますが、美しい緩徐曲や親しみやすい小品、さまざまな楽器の協奏曲まで、その作品は実に多彩。日本の吹奏楽団のために書かれた作品もあります。

この記事では、そんなジョン・マッキーの代表的な吹奏楽曲37作品を、成立背景や聴きどころ、演奏動画とともにご紹介します。コンクールや演奏会の選曲はもちろん、新しいお気に入りの曲探しにもぜひご覧ください♪

目次

吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約30分

ジョン・マッキーの代表作として、まず紹介したいのが《ワインダーク・シー》。2014年に作曲された全3楽章の交響曲で、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に登場する英雄オデュッセウスの旅を描いています。

第1楽章は戦いを終えた英雄の傲慢さ、第2楽章は女神カリュプソの悲恋、第3楽章は冥界で出会う死者たちが題材。激しいリズム、美しい旋律、不気味な響きが次々と現れます。特に終楽章の圧倒的なエネルギーは、一度聴いたら忘れられないかもしれません!

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オーロラの目覚め

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約11分30秒

《オーロラの目覚め》は、マッキーの吹奏楽作品のなかでも特に知られる1曲。2009年に作曲され、アメリカ吹奏楽界の重要な作曲賞であるオストワルド賞とレヴェリ賞を受賞しました。

題材となったのは、ローマ神話に登場する夜明けの女神オーロラ。静かで幻想的な音楽が少しずつ動き始め、やがて光があふれるような壮大なクライマックスへと向かいます。暗闇から夜明けへと移り変わる音楽の展開を、ぜひ味わってみてください!

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レッドライン・タンゴ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約9分

マッキーの初期の代表作《レッドライン・タンゴ》。もともと舞踊作品のために書かれた音楽を管弦楽用に編曲し、さらに2004年に吹奏楽版が作られました。2005年のオストワルド賞受賞作でもあります。

曲名の「レッドライン」には、エンジンを限界まで回すことと、ニューヨークの地下鉄路線という意味が重ねられています。猛烈な勢いで駆け抜ける音楽の途中に、どこか奇妙なタンゴが登場。冒頭の激しさが戻ってくる終結部も聴きどころです。

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アスファルト・カクテル

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分30秒

演奏会の幕開けから強烈なインパクトを与えたいなら《アスファルト・カクテル》。2009年に作曲された、金管楽器と打楽器の迫力を存分に楽しめる作品です。

作曲者がニューヨークで暮らした経験から生まれた、荒々しい大都市の音楽。鋭いトロンボーン、力強いトランペット、複雑に交錯する打楽器のリズムが次々と押し寄せます。まるで交通量の多い街を猛スピードで駆け抜けるような1曲です!

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翡翠(キングフィッシャーズ・キャッチ・ファイア)

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約12分

《翡翠》は、2007年に日本の倉敷で初演された全2楽章の吹奏楽作品。英語タイトルの「Kingfishers」は、美しい羽根を持つカワセミを意味しています。

第1楽章では雨上がりの静かな朝、第2楽章では日の光を浴びて飛び立つカワセミの姿が描かれます。特に印象的なのがトランペットの使い方。客席後方に奏者を配置することもでき、ホール全体を使った立体的な響きが楽しめます。

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フローズン・カテドラル

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約14分

アラスカの雄大な自然を題材にした《フローズン・カテドラル》。2013年に作曲された作品で、委嘱者である指揮者ジョン・ロックの亡くなった息子への追悼の思いが込められています。

題名は「凍てついた大聖堂」という意味。山々の神秘的な風景を思わせる打楽器の響きや、バスフルートの独奏から音楽が広がっていきます。悲しみを感じさせる場面から、温かく壮大な音楽へと変わっていく展開が印象的です。

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シェルタリング・スカイ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分30秒

激しい音楽のイメージが強いマッキーですが、《シェルタリング・スカイ》では、まったく違う穏やかな世界を楽しめます。2012年に作曲された、比較的取り組みやすい緩徐作品です。

どこか懐かしい民謡のような旋律が、ゆっくりと歌い継がれていきます。ただし、実際の民謡を引用した作品ではなく、マッキー自身が書いた旋律です。複雑な技巧を前面に出さず、管楽器の温かな響きを味わいたいときにおすすめの1曲です。

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ストレンジ・ユーモア

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分

《ストレンジ・ユーモア》は、中東風の旋律とアフリカの打楽器のリズムを組み合わせた個性的な作品。もともとは弦楽四重奏とジャンベのために書かれ、その後2006年に作曲者自身によって吹奏楽版が作られました。

注目したいのは、エキゾチックな旋律を奏でるイングリッシュホルンと、楽曲を支えるジャンベのリズム。サクソフォーンも旋律を受け継ぎながら、独特の音楽世界を作り上げます。マッキーのリズム感覚を楽しみたい人にぴったりです!

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サスパリラ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約8分30秒

西部劇のような世界を楽しめる《サスパリラ》。2005年に書かれた、マッキーにとって初めての純粋な吹奏楽オリジナル作品です。それまでの編曲作品とはまた違う、ユーモラスな魅力を感じられます。

舞台はアメリカ西部の酒場。作曲者自身が、昔の西部でバッグス・バニーが酔っぱらって騒動を起こすようなイメージを語っています。アコーディオンも登場し、少し奇妙で賑やかな音楽が繰り広げられます。

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タービン

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約8分30秒

《タービン》は、飛行機とジェットエンジンを題材にした2006年の吹奏楽作品。実は作曲者自身の飛行機に対する恐怖が、この作品を書くきっかけになったそうです。

冒頭ではエンジンが動き始めるような重々しい音楽が続き、やがて飛行機が離陸すると、音楽にも違う表情が現れます。空を飛ぶ美しさと、その機械に命を預ける不安。打楽器のリズムが重要な役割を果たす、迫力ある作品です。

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アンダートウ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分

《アンダートウ》は、マッキーが初めて中級バンド向けに作曲した作品。2008年に書かれ、アメリカの中学校の吹奏楽団によって初演されました。

7拍子と4拍子が交互に現れる独特のリズムが特徴。難度を抑えた作品でありながら、歯切れのよい不協和音や打楽器の活躍など、マッキーらしさをしっかり楽しめます。比較的短い演奏会曲を探している人にも注目してほしい作品です。

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ファウンドリー

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約4分

打楽器奏者の自由な発想を楽しめる《ファウンドリー》。2011年に作曲され、同年のCBDNA若年層向けバンド作品作曲コンクールで受賞した作品です。

面白いのは、普段は楽器として使わない金属製品などを打楽器として使用すること。ボウルや金属の塊など、指定された音を出すために奏者が道具を工夫します。まるで工場が音楽を奏でているような、視覚的にも楽しい作品です!

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モーションズ(ザ・ソウル・ハズ・メニー・モーションズ)

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約14分

《モーションズ》は、長年音楽教育に携わったリチャード・フロイドの退職を記念し、2013年に作曲された全4楽章の組曲です。正式な原題は《The Soul Has Many Motions》で、それぞれ異なる個性を持つ音楽が並びます。

第1楽章はファンファーレ、第2楽章は打楽器が活躍する激しい音楽、第3楽章は叙情的なワルツ、そして第4楽章は賑やかなサーカス風の行進曲。各楽章を単独で演奏することも想定されており、演奏会のプログラムを考えるうえでも興味深い作品です。

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ブルーな時間への賛歌

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約7分

《ブルーな時間への賛歌》は、2010年に作曲された叙情的な吹奏楽作品。激しいリズムを得意とするマッキーの、もうひとつの魅力を感じられる1曲です。

「ブルーアワー」とは、日没の前後などに空が青く見える時間帯のこと。穏やかな響きのなかに、夕暮れの美しさや少し切ない気持ちを感じさせる音楽が広がります。じっくりと管楽器の響きを楽しみたいときに聴きたい作品です。

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ソプラノ・サクソフォーン協奏曲

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約25分

ソプラノ・サクソフォーン独奏と吹奏楽のための《ソプラノ・サクソフォーン協奏曲》。2007年に初演された全5楽章の大作で、独奏楽器のさまざまな魅力を楽しめます。

ユニークなのは、第2楽章から第4楽章が「フェルト」「金属」「木材」という楽器の素材を題材にしていること。サクソフォーンのキー、管体、リードなどから着想を得た音楽が展開します。技巧的な終楽章も聴きごたえ十分です!

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ハーヴェスト~トロンボーン協奏曲

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約18分

トロンボーン独奏の魅力を存分に味わえる《ハーヴェスト》。2009年に作曲され、ニューヨーク・フィルハーモニックの首席トロンボーン奏者ジョゼフ・アレッシに献呈された協奏曲です。

題材はギリシャ神話に登場する酒と豊穣の神ディオニュソス。神の死と再生を描く物語に沿って、激しい儀式の音楽から静かな祈り、そして再び力強い音楽へと展開していきます。独奏トロンボーンと吹奏楽の壮大な掛け合いにも注目です。

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ドラム・ミュージック~打楽器協奏曲

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約18分

《ドラム・ミュージック》は、2011年に作曲された打楽器独奏と吹奏楽のための協奏曲。打楽器の可能性を追求した、非常に技巧的な作品です。

全3楽章は「Infiltrate」「Incubate」「Incinerate」という題名を持ち、打楽器の多彩な表情が次々と現れます。旋律やリズムだけでなく、音色そのものを楽しめるところも魅力。打楽器奏者にとっては特に興味深い作品ではないでしょうか。

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ディス・クルーエル・ムーン

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約6〜7分30秒

《ディス・クルーエル・ムーン》は、交響曲《ワインダーク・シー》の第2楽章をもとに、2017年に独立した吹奏楽作品として作られた曲です。激しい作品が多いマッキーの、叙情的な一面を楽しめます。

題材は、英雄オデュッセウスに恋をした女神カリュプソの物語。愛する人を故郷へ送り出す悲しみが、美しい旋律のなかに描かれています。《ワインダーク・シー》の全曲を聴いたことがある人も、この楽章だけを改めて味わってみてはいかがでしょうか。

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クセルクセス

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分

《クセルクセス》は、2010年に書かれたコンサートマーチ。題名は古代ペルシアの王クセルクセス1世に由来しています。

一般的な明るい行進曲とは異なり、作曲者が目指したのは怒りや荒々しさを感じさせる「反マーチ」のような音楽。伝統的な行進曲の構造を使いながら、独特の迫力を生み出しています。いつもとは違う雰囲気のマーチを探している人に紹介したい1曲です。

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クロッキング

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約12分

《クロッキング》は、2007年に作曲された全2楽章の吹奏楽作品。時間の流れや動きという抽象的な題材を、異なる性格の音楽で表現しています。

第1楽章はユーフォニアムの独奏から始まり、穏やかでどこか切ない音楽が広がります。一方、第2楽章はファゴットの旋律から動き始め、執拗なリズムとともに緊張感が高まっていきます。静と動の対比を楽しめる作品です。

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ターニング

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約9分

《ターニング》は、2007年に作曲された吹奏楽作品。マッキーの作品に多い激しいリズムとは異なり、悲しみや喪失感、そして力強い美しさを表現しています。

「Turning」という言葉には、回転することや何かが変化することなど、さまざまな意味があります。季節の移り変わりや、巨大な惑星の動き、あるいは心の痛み。聴く人によって違う情景が浮かぶような、深い表情を持つ作品です。

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ハイ・ワイヤー

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約4分

《ハイ・ワイヤー》は、2012年に作曲された華やかなファンファーレ。高い場所に張られた綱の上を歩く、危険な曲芸から着想を得ています。

一歩間違えれば落下してしまうような緊張感と、観客を驚かせる華麗な技巧。そんな綱渡りの世界が、目まぐるしく動く音楽で表現されます。約4分という短い演奏時間ながら、高度な技術と迫力が求められる作品です。

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ライトニング・フィールド(稲妻の平原)

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分

《ライトニング・フィールド》は、2015年に作曲された比較的取り組みやすい吹奏楽作品。アメリカの美術家ウォルター・デ・マリアによる同名の美術作品から着想を得ています。

その美術作品は、砂漠に並べられた金属の柱と、自然の雷を題材にしたもの。マッキーの音楽でも雷のようなエネルギーが表現され、客席を取り囲む雷鳴の音響効果も用いられます。音楽と美術の関係を楽しめる1曲です。

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ザ・ナイト・ガーデン

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約8分30秒

《ザ・ナイト・ガーデン》は、2017年に作曲された吹奏楽作品。夜の庭を舞台に、人間が見ていないところでも続いている自然の営みを音楽で想像させます。

森や庭の静けさのなかにも、さまざまな生命の活動が隠れているかもしれません。色彩豊かな管楽器の響きが、夜の自然の不思議な世界を描いていきます。《フローズン・カテドラル》など、自然を題材にしたマッキーの作品と聴き比べるのも面白そうです。

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トランペット協奏曲「アンティーク・ヴァイオレンス」

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約20分

《アンティーク・ヴァイオレンス》は、2017年に作曲されたトランペットと吹奏楽のための協奏曲。全4楽章で構成され、人間の歴史に繰り返し現れる暴力という重いテーマを扱っています。

各楽章では、戦争、身近な争い、喪失、そして暴力を娯楽として消費することなど、異なる側面が音楽で描かれます。トランペットと結びついてきた歴史的な音楽様式が取り入れられているのも特徴。独奏の華やかな技巧だけではない、深い内容を持つ協奏曲です。

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クラリネット協奏曲「ディヴァイン・ミスチーフ」

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約22分

《ディヴァイン・ミスチーフ》は、2022年に初演されたクラリネット協奏曲。イギリスのクラリネット奏者ジュリアン・ブリスのために作曲された、大規模な作品です。

題材となったのは、いたずら好きの神が人々を翻弄する物語。クラリネット独奏が物語の主人公のように登場し、音楽の表情を次々と変えていきます。美しい旋律から目も覚めるような技巧まで、クラリネットの多彩な魅力を楽しめる1曲です!

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付喪神(ホーンテッド・オブジェクツ)

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約8分

《付喪神》は、日本の伝承を題材にした吹奏楽作品。シエナ・ウインド・オーケストラの委嘱によって作曲され、2024年に東京で初演されました。マッキーと日本のつながりを感じられる1曲です。

付喪神とは、長い年月を経た道具などに魂が宿るという日本の伝承。全2楽章のなかで、不気味な物音やいたずら好きな精霊たちの動きが表現されます。幻想的なオーボエソロが登場するのも聴きどころ。怖さとユーモアが入り混じった作品です。

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フィション

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約4分

《フィション》は、2024年に発表された短い吹奏楽作品。もともとはドラムコーのカロライナ・クラウンのために書かれた音楽を、吹奏楽作品として再構成したものです。

「Fission」は核分裂という意味。原子核が分裂するときに生まれる巨大なエネルギーをイメージし、激しいリズムと急速な変化が音楽に取り入れられています。短い時間で強烈な印象を残す作品です!

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暗闇の彼方、星満ちて

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約8分30秒

《暗闇の彼方、星満ちて》は、2022年に作曲された吹奏楽作品。
長年音楽教育に携わってきた指導者への敬意と、コロナ禍から少しずつ音楽活動が戻ってきた時期の作曲者自身の思いが重ねられています。

前半では不安や孤独を感じさせる音楽が続き、後半では同じ響きが温かさや希望へと変化していきます。金属打楽器の繊細な響きや、トランペットの歌うような旋律にも注目したい作品です。

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Some treasures are heavy with human tears

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約6分

《Some treasures are heavy with human tears》は、2019年にアメリカ・オハイオ州デイトンで起きた銃撃事件を受けて作曲された追悼作品。事件の犠牲者のひとりが高校時代にトランペットを演奏していたことも、作品の成立に関わっています。

音楽は事件そのものを描写するのではなく、悲しみや喪失と向き合う人々の感情を表現しています。フルートとヴィブラフォンの穏やかな音型から始まり、深い悲しみを感じさせる音楽へ。静かに耳を傾けたい1曲です。

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アンティル・ザ・スカーズ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約5分

《アンティル・ザ・スカーズ》は、交響曲《ワインダーク・シー》の第1楽章をもとに、2019年に独立した作品として作られた吹奏楽曲です。

題材は、トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスの帰還の旅。勝利に酔いしれた英雄と部下たちが、次々と困難に直面する物語が背景にあります。《ワインダーク・シー》の激しい一面を、比較的短い演奏時間で楽しめる作品です。

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セイクレッド・スペーシズ

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約4分

《セイクレッド・スペーシズ》は、2019年にアメリカ陸軍野戦音楽隊の委嘱によって作曲された吹奏楽のための序曲。題名は「神聖な場所」を意味しています。

ここでいう神聖な場所とは、宗教施設だけではなく、人々にとって特別な意味を持つ場所のこと。作品ではアメリカの豊かな自然や風景が題材となり、華やかなファンファーレと明るい旋律が広がります。演奏会のオープニングにも似合う1曲です。

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ルーモア・オブ・シークレット・キング

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約4分

《ルーモア・オブ・シークレット・キング》は、もともと2017年に合唱作品として書かれ、2018年に作曲者自身が吹奏楽版を制作した作品です。

題名は「秘密の王の噂」という意味。大規模な交響曲や協奏曲とは異なり、短い演奏時間のなかで独特の音楽世界を作り上げています。マッキーの作品を幅広く知りたい人は、合唱版と吹奏楽版の違いにも注目してみてください。

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もう行けない場所

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約23分

《もう行けない場所》は、ソプラノ独唱と吹奏楽のために書かれた2019年の作品。
作曲者の母親が認知症を患った経験を背景に、記憶と喪失というテーマを扱っています。

音楽は、失われていく記憶を時間をさかのぼるように描いていきます。ソプラノの歌声が言葉を取り戻していく一方、フルートには過去のクラシック作品の旋律が断片的に現れます。歌と吹奏楽がひとつになって、深い感情を伝える大作です。

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リミナル

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約6分30秒

《リミナル》は、2016年に作曲された高難度の吹奏楽作品。作曲者が好むプログレッシブ・メタルの影響を受けた、激しいリズムと複雑な構造が特徴です。

「Liminal」とは、ある状態から別の状態へ移り変わる途中の、曖昧な境界を意味する言葉。音楽では複数の拍子が重なる場面もあり、打楽器には6つのタムを使用するパートも登場します。リズムの面白さをとことん楽しみたい人におすすめです。

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交響曲第2番「The isle is full of noises」

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約25分

《The isle is full of noises》は、2026年1月24日にスイスのルツェルンで初演された、マッキーの交響曲第2番。《ワインダーク・シー》以来となる吹奏楽のための交響曲で、全3楽章から構成されています。

題材となったのは、シェイクスピアの戯曲『テンペスト』。魔法使いプロスペローの復讐と葛藤を中心に、嵐や魔法、そして人間の複雑な感情が描かれます。マッキーの新たな大作として、ぜひ知っておきたい作品です!

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ティース・オブ・ザ・メカニズム

作曲:ジョン・マッキー / 演奏時間:約3分30秒

《ティース・オブ・ザ・メカニズム》は、2025年に初演された吹奏楽作品。マッキーの比較的新しい作品のなかでも、若い奏者が取り組みやすい難度で書かれているのが特徴です。

題名は「機械の歯」を意味し、歯車が噛み合って動くようなエネルギッシュな音楽が展開します。演奏時間は約3分半。長大で難しい作品だけではない、マッキーのもうひとつの魅力を知ることができる1曲です。

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作曲家について

ジョン・マッキー(John Mackey、1973年生まれ)は、アメリカ・オハイオ州出身の作曲家。管弦楽や舞踊音楽などを手がけたのち、吹奏楽の分野で数多くの作品を発表しています。《レッドライン・タンゴ》《オーロラの目覚め》《ワインダーク・シー》などで知られ、力強いリズム、鮮やかな楽器法、美しい緩徐楽章をあわせ持つ作風が特徴。現代の吹奏楽レパートリーを語るうえで重要な作曲家のひとりです。

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