minneやCreemaなどでハンドメイド作品を販売していると、思いのほか大変なのが「副業として続けること」です。
自分の作ったものが売れるのは嬉しいもの。
ところが、売上が増えても、それに見合うだけの利益や自由な時間が手に入るとは限りません。
特に、一点モノのアクセサリーなどを手作りしている場合、制作時間だけでなく、材料の管理や写真撮影、出品作業など、さまざまな負担が発生します。
この記事では、ハンドメイド副業が続かなくなる理由を6つ紹介し、無理なく続けるための工夫について考えます。
1. 時給換算すると、思った以上に稼げない
ハンドメイド副業の大きな問題が、制作にかかる時間です。
たとえば、アクセサリーを1点3,000円で販売できたとします。
仮に材料費が700円、販売手数料や梱包・送料などで合計500円かかれば、残るのは1,800円です。
さらに制作から出品、発送まで合計3時間かかったとすると、時給換算で600円になります。
これはあくまで計算例ですが、ハンドメイド販売では売上金額と実際の労働効率に大きな差が生まれることがあります。
しかも、売れなかった作品の制作時間まで考えると、実際の時給はさらに下がる可能性もあります。
副業として収入を増やしたいなら、売上だけでなく「1点売るために何時間使っているか」を把握することが大切です。
2. 一点モノは写真撮影・商品説明・出品作業が毎回必要
ハンドメイド作品の魅力のひとつが、一点モノであること。
天然石のアクセサリーなどは、石の模様や色合いがひとつひとつ違うため、まったく同じ商品を作らないことも珍しくありません。
しかし、販売する側から見ると、これが大きな負担になります。
一点モノの場合、新しい作品を作るたびに、写真を撮り、商品名を考え、サイズや素材などの説明を書き、販売サイトに登録する必要があります。
そして、その商品が売れたら掲載は終了。
次の商品を売るためには、また最初から同じ作業を繰り返さなければなりません。
同じ商品を繰り返し販売できる場合と比べると、販売準備にかかる時間はどうしても増えてしまいます。
撮影方法や商品説明のテンプレートを統一することで、ある程度は作業を効率化できますが、一点モノならではの手間を完全になくすことは難しいでしょう。
3. 材料の在庫管理にお金も場所も取られる
作品を作るためには、当然ながら材料が必要です。
アクセサリーなら天然石、ビーズ、金具、チェーン、紐など。作品の種類が増えれば、必要な部材も増えていきます。
しかも、材料は必要な数だけ購入できるとは限りません。まとめ買いのほうが安かったり、一定数量でしか販売されていなかったりすることもあります。
その結果、使い切れなかった材料が少しずつ増えていきます。
材料の在庫は、お金だけでなく保管場所も必要とします。
種類が増えるほど整理や在庫確認にも時間がかかり、使いたい部材を探すだけでもひと苦労。
さらに、購入したものの結局使わなかった材料があれば、その分のお金も在庫として眠ることになります。
対策としては、使用する素材をある程度絞ることや、仕入れ前に必要数量を考えることなどが挙げられます。
特に副業の場合は、保管スペースも含めて無理のない材料管理を考えておきたいところです。
4. 一点モノを作りたいのに、利益を追求すると量産に近づいてしまう
ハンドメイド副業の難しいところが、作りたいものと、効率よく売れるものが必ずしも一致しないことです。
世界にひとつしかないアクセサリーには、それを求めるお客様がいます。
作家自身も、素材を選び、組み合わせを考えながら一点モノを作ることに楽しさを感じている場合があります。
ところが、ビジネスとして利益を追求すると話が変わってきます。
同じデザインの商品を繰り返し作れば、制作工程を効率化できます。材料の仕入れもまとめやすくなり、商品写真や説明文も再利用しやすくなります。
つまり、時間・在庫・資金・出品作業を効率化しようとすると、どうしても定番品や量産可能な商品が有利になりやすいのです。
一方で、一点モノならではの魅力を大切にすると、制作や販売の手間を減らしにくくなります。
「自分の好きなものを作りたい」という気持ちと、「副業として利益を出したい」という目的の間に、ギャップが生まれてしまうのです。
これはハンドメイド副業を続けるうえで、大きな悩みのひとつでしょう。
一点モノをやめる必要はありませんが、定番商品と一点モノを組み合わせるなど、作りたいものと収益性のバランスを考える方法もあります。
5. 制作以外の仕事が意外と多い
ハンドメイド販売は、作品を作って終わりではありません。
ネット販売では写真撮影、商品説明、出品登録、SNSでの宣伝、問い合わせ対応、梱包、発送なども必要です。
イベントに出店する場合は、出店準備や商品の搬入、ディスプレイ、接客などの仕事も加わります。
これらは作品を販売するために欠かせない作業ですが、制作そのものとは別の時間が必要です。
特にSNSで集客している場合、新作の告知や投稿にも継続的な労力がかかります。
作品作りが好きで始めたはずなのに、気づけば制作以外の仕事に追われているということも。
自分が担当する作業を整理し、商品説明の定型化や梱包資材の共通化など、繰り返し発生する作業を減らす工夫が役立ちます。
6. 本業と両立するには時間が足りない
会社員をしながらハンドメイド副業をする場合、使える時間には限りがあります。
平日は仕事が終わってから制作し、休日には出品作業や発送準備。
注文が増えれば嬉しい反面、その分だけ作業時間も必要になります。
特に手作業の割合が大きい作品では、売上を増やすために制作数を増やそうとしても、時間が足りなくなることがあります。
売れるようになったからといって、必ずしも仕事が楽になるわけではないのです。
副業を長く続けるには、受注数に上限を設けたり、販売日を決めたり、無理のない制作スケジュールを組んだりすることも大切です。
ハンドメイド副業を続けるには「仕組み化」が大切
ここまで紹介した問題に共通するのは、作品をひとつ販売するまでに、たくさんの作業が必要だということです。
ハンドメイド副業を継続していくには、作品の魅力を守りながら、どこまで作業を効率化できるかが重要になります。
たとえば、
- 商品写真の撮影方法や商品説明をテンプレート化する
- 使用する材料や部材の種類を整理する
- 定番品と一点モノを組み合わせて販売する
- 制作時間を記録し、利益だけでなく時給も確認する
- 新作の販売日や発送日をまとめる
といった方法が考えられます。
ただし、効率ばかりを追い求めると、ハンドメイドならではの楽しさが失われてしまう可能性もあります。
すべてを量産化することが正解とは限りません。
大切なのは、自分が何を楽しみたいのか、どのくらいの収入を得たいのかを考え、それに合った販売方法を選ぶことではないでしょうか。
ハンドメイド副業で月4万円ほど稼いでいた僕の話
僕自身も、会社員時代にハンドメイドアクセサリーを製作・販売していたことがあります。
minneで販売したり、SNSで宣伝したり、ハンドメイドイベントに出店したり。
月4万円ほどの収入があり、自分の作ったものをお客様に喜んでもらえることがとても楽しかった経験です。
しかし、制作に時間がかかることや、一点モノを販売し続けることの難しさも感じていました。
結果として、当時は本業との両立が難しくなり、ハンドメイド副業をやめることになりました。
そのときの体験や、今の音楽活動にもつながっている思いについては、別の記事で紹介しています。
ハンドメイド副業は、作る楽しさと、売る楽しさの両方を味わえる仕事です。
だからこそ、収益だけに目を向けるのではなく、自分が楽しみながら続けられる仕組みを考えていきたいですね。